エリザベス女王杯 2019【予想と見解】

お疲れ様です。

この記事ではエリザベス女王杯の予想を取り上げます。

 

1.コース解説

京都芝外回り2200mのコース。枠や脚質の有利不利は特になく、強いてあげるなら後方すぎると届かない。

向正面途中まで平坦、そこから坂を登り3コーナー入口が坂の頂上となる。頂上から4コーナーにかけて下り坂となり、且つ緩やかなカーブから直線に入るため、4Fを走り切る持続力が必要となる。

しかし瞬発力も必要で、過去10年の平均ラップが

12.5-11.1-12.5-12.5-12.3-12.7-12.7-12.1-11.7-12.0-11.9

となっており、下り坂で一気に加速ラップが刻まれている。つまりギアチェンジの質が問われている。

まとめると、直線手前でペースアップに対応する瞬発力が必要となり、且つ4Fを走りきる持続力の両方が問われることが過去のラップから分析できる。また、3コーナーが急な設計で且つ上り坂な為、中間ラップは比較的緩む傾向にある。

2.予想と見解

◎ クロノジェネシス

秋華賞ではしてやられました。2歳馬に煽られるような追い切りでパッとせず、休み明けで馬体も大幅増。ここではないな、と思ったら夏場を越してかなり成長してきてたようで、強い競馬でした。恐れ入りました。

本題ですが、まずこの馬の特徴について。以前にも話しましたがこの馬はどんな展開でも対応できる柔軟性が持ち味です。つまり瞬発力勝負でも持続力勝負でも対応できます。(どちらかというと瞬発力より)

参考レースを基に詳しく見ていきましょう。

 

オークス 3

12.5 – 10.9 – 11.7 – 11.9 – 12.1 – 12.2 – 12.3 – 12.2 – 11.7 – 11.4 – 11.6 – 12.3

道中ある程度流れたミドルペースからの直線持続力勝負の展開です。この時3着と敗れましたが、長い直線で持続した脚を最後まで使えており後続に抜かせませんでした。

 

秋華賞 1

12.3 – 10.7 – 11.6 – 11.8 – 11.9 – 12.7 – 12.5 – 12.0 – 12.3 – 12.1

ペース的には前後半34.6-36.4のハイペースよりですが、1000〜1400m地点にかけて11.9-12.7-12.5と緩みそこから瞬発力勝負となりました。前傾ラップとなったのはビーチサンバとコントラチェックが前半やりやった関係です。結果オークス2着馬のカレンブーケドールに着差0.3秒離し快勝です。

このように持続力、瞬発力どちらの展開でも柔軟に対応して好走しており、今回の京都外回りにも対応してくるでしょう。また外回りに関して成績が下がっていますが、桜花賞を見る限り問題ないと思っています。

桜花賞では直線で馬群の中に埋れ抜け出すのに時間がかかりました。その分差し損ねる形となっただけで、上がりの脚は使えています。見た限り残り1Fだけなら1番切れていたかと思います。そのため外回りの桜花賞は不利のあった3着。しかし内容は弱くないので外回りの評価は下げません。

秋華賞では馬体が大きく成長し休み明けでも太目感なく仕上がっていましたが、一叩きして緩さが取れ馬体に張りが感じられるので前走からの上積みは十分期待できる状態だと判断します。

また枠も4枠8番と内外見ながら好位を確保するのに丁度よく、隣のレイホーロマンスは出足鈍いのでクロコスミアに付いていく感じで位置は取れるのでかなり良い枠だと思います。

能力、適性、状態、枠と全て好条件なので本命に推します。


〇 ラッキーライラック

この馬は先行抜け出しを図って粘りこむような競馬をするので後方からだと持ち味は出せません。

4角4番手以内だと(3-2-1-0)4角5番手以下だと(1-0-1-3)と一気に成績が落ちます。

なので位置取りが非常に大切になりますが、今回確保したのは1枠2番と絶好枠。鞍上はスミヨン騎手に乗り替わります。積極的に前に出せる騎手なのでこの馬の持ち味を絶好枠から引き出せると思います。

 

前で粘るのが持ち味なだけあって持続力型ですが、好走歴は瞬発力が求められたレースが多いので、バランスある能力を持っていると評価しています。なので今回のペースアップからの直線持続力勝負にも対応できると思います。

前走の府中牝馬S 3着

12.4 – 10.9 – 11.6 – 11.8 – 11.6 – 11.9 – 11.3 – 11.2 – 11.8

ややスローよりの瞬発力勝負。前哨戦仕上げで馬体は大幅増(成長分もある)で大外枠から位置確保のため前半脚を使っていましたし、叩き台としては十分な内容でした。

距離不安は内枠確保とスロー濃厚の展開なので問題ないと思います。

乗り替わりと枠、仕上がり十分という点で条件がかなり好転したのでここは高評価です。


▲ スカーレットカラー

昨年の成績は苦しみましたが3歳時から馬体を30キロ以上増やし、前走の府中牝馬Sで一気に本格化したと言っていいでしょう。

まず相手関係的にラッキーライラック、フロンティアクイーン、クロコスミアに勝てている点で高評価ですが、それ以上に内容が強い。まずラップから見ていきます。

12.4 – 10.9 – 11.6 – 11.8 – 11.6 – 11.9 – 11.3 – 11.2 – 11.8

ややスローからの瞬発力勝負。そして上がり3F1位の脚(33.2)を使って後方から追い込みました。

このレースは前有利の展開で、上り2位の33.7を計測したサトノガーネットは8着と大敗しています。まずこの時点でかなり凄い上がりを使っていることがわかります。ちなみに上がり3位のフロンテアクイーンは34.0秒。

ちなみにこのレースの1週前に同コースで毎日王冠が開催されていましたが、この時豪快な差し脚を見せたダノンキングリーの上がり3Fのタイムは33.4秒。府中牝馬Sがその1週間後で稍重開催だったことを踏まえると、いかに速い上がりを使っているかがわかります。

また昨年の府中牝馬Sは良馬場開催で1着ディアドラ、2着リスグラシュー。勝ちタイム1447でしたが、今年スカーレットカラーが出した勝ちタイムは稍重で1445となっており、昨年を上回っている点も評価できます。

 

この馬の能力に関しては府中牝馬Sの内容だけで十分なので、次にコース適正についてお話します。

パールステークス1着

12.6 – 11.0 – 11.5 – 12.2 – 12.2 – 11.7 – 11.4 – 11.1 – 11.6

京都外回りという実績もそうですが、内容に関しても評価できます。

まずラップを見るとエリザベス女王杯のラップと似ています。ラスト5Fでスピードアップし直線は持続力勝負の展開で好走しています。この時は番手に控え直線抜け出す形に。相手関係的に勝って当然のレベルですが、中団後方有利の展開で着差0.3と突き放して勝っている点や、番手からでもしっかり上がりを使えている点は京都外回りコースへの適性が伺えます。

 

不安材料は距離適性です。

ヴィクトワールピサ産駒は1800mが強く、行っても2000mまでという印象です。非根幹距離こそ成績は良いですが2000m超えとなると話は変わってくるのでここをどう捉えるか。ちなみに母のヴェントスはダート短距離馬。

また大外枠に入ってしまった為終始外を回される可能性が高く、距離適正に不安のある馬だけあって枠は不利に働くかと思います。先行競馬をしても内枠にラッキーライラックとクロコスミア、隣の枠にゴージャスランチがいるので結局外を回されますし、内後方待機では最後届かない可能性が高いです。

距離さえ持てば馬券内に食い込む能力と適正はあるので評価はしますが枠の関係で印は落とします。

 


△ ラヴズオンリーユー

能力・適正共に判断する材料として前走のオークスを考察します。

12.5 – 10.9 – 11.7 – 11.9 – 12.1 – 12.2 – 12.3 – 12.2 – 11.7 – 11.4 – 11.6 – 12.3

淀みなく流れたミドルペースから直線持続力勝負の展開。内先行有利の展開と馬場にも関わらず、外から上がり最速で差し切った内容は非常に強い。またラスト5Fでペースアップしている点も京都外回りの特徴と似ています。

このレースからわかったことは、展開と馬場の不利をひっくり返して勝った瞬発力の高さ。そして京都外回りと似たラップに対応している点からギアチェンからの持続力勝負にも対応できる適応力は高く評価していいでしょう。

不安視されるオークスからの直行ローテですが、8割は仕上がっていると判断しています。しかしオークス時と比べると追い切り内容はやや劣る印象です。

 

そして不安要素は別にあると考えています。それは機動力です。

この馬はゲートが苦手で出足も鈍いです。その為新馬戦以外は後方待機の大外回し直線競馬をしています。京都外回りコースは最後のコーナーで馬郡が外に膨れるので、大外回しは非常にロスとなります。(新馬戦は京都外回り且つ小頭数で最内枠だったのでインを突けました)

後方競馬となった場合いつものように大外を回す競馬をしてくる可能性は高く、多頭数の中インを突く機動力はこの馬にはないと判断しています。

その為、適正や能力が足りていても機動力の甘さから東京では届きましたが、ここでは差し届かないケースが考えられるので印は少し落とした評価です。


△ クロコスミア

昨年、一昨年の2着馬というだけあって舞台適性は抜群です。特に適正面で語ることもないので、6歳馬になってどうなのか?という視点でお話しします。

まずこの馬の特徴ですが叩き良化型です。狙ったレースに的を絞ってそこを目標に状態を持っていきます。その根拠に古馬になってからのG1成績は0-2-1-0と好走しています。そして必ず前哨戦を挟みG1に臨んでいます。

参考までにこの馬のローテーションを比較します。

一昨年のエリザベス女王杯前のローテーション。

8月 条件戦(1着)→9月 府中牝馬S(1着)→エリザベス女王杯(2着)

 

去年のエリザベス女王杯前のローテーション。

8月 札幌記念(8着)→9月 府中牝馬S(5着)→エリザベス女王杯(2着)

 

今年のエリザベス女王杯前のローテーション。

8月 札幌記念(7着)→9月 府中牝馬S(5着)→エリザベス女王杯

 

このように昨年と全く同じローテーションで挑むことから、ここも狙ってきていることがわかります。6歳馬に対する不安もありますが、今年のヴィクトリアMで3着と好走しているように、能力はまだ衰えていないと判断しているので印は打って当然な1頭だという評価です。(戸崎ならもっと上の印でした)


△ ウラヌスチャーム

好走した中山牝馬Sと迎春Sが瞬発力を求められたレースだったので、この馬は瞬発力に優れた馬だと判断します。逆に持続力勝負となった京都大賞典クイーンSで凡走しています。特に京都大賞典はエリ女と同じ京都外回りなので詳しく見ていきます。

京都大賞典 7着

12.9 – 11.0 – 11.5 – 12.1 – 12.2 – 12.2 – 12.3 – 12.4 – 11.7 – 11.6 – 11.5 – 12.1

ウラヌスチャームは後方からとなり直線入ってギアが入り追い上げを見せますが、ラスト1F辺りからノビを欠いていました。つまり持続力して良い脚を使うことがでず、このレースで持続力能力と京都外回り適性が低いことがわかりました。

 

しかし今回鞍上がマーフィーに乗り替わる点と内枠を引いたという点は評価します。マーフィー騎手は積極的に前に出せる騎手なので内枠は絶好枠です。また今回逃げ馬不在によりスローペースの可能性が高く、内先行~中団で脚を溜めることができればチャンスはあるかもしれません。持続力という点で最後甘くなりそうなので3着までならという評価にします。


☆ フロンテアクイーン

この馬はどちらかというと瞬発力に優れています。好走した2走を参考にします。

府中牝馬S 2着

12.4 – 10.9 – 11.6 – 11.8 – 11.6 – 11.9 – 11.3 – 11.2 – 11.8

ラスト3Fで瞬発力が求められたレース。(ラッキーライラックに先着)

 

中山牝馬S 1着

12.5 – 11.6 – 11.9 – 12.3 – 11.5 – 12.4 – 12.2 – 11.4 – 11.9

ラスト2Fで瞬発力が求められたレース。

 

この2走を好走しているだけあって重賞で通用する瞬発力はあります。特に注目したいのが府中牝馬Sです。このレースは瞬発力が求められたレースですが、長い直線の東京なだけあって持続力も少なからず求められました。そしてフロンテアクイーンはゴールまで甘くならず走り切れているので、持続力も評価して良い内容でした。

このことから瞬発力と持続力を求められるエリザベス女王杯の舞台適性はあると判断しています。

 

次に昨年のエリザベス女王杯を見ていきます。

12.3 – 11.2 – 12.9 – 12.7 – 12.3 – 12.5 – 12.5 – 12.0 – 11.6 – 11.4 – 11.7

例年通りの傾向となったレースで、この時は7着と敗北しましたが弱い内容ではありません。直線入る前のペースアップにも対応できました。しかし直線で進路を塞がれてしまい遅れを取ったことが着順に影響しただけで、塞がれた後に再度進路を確保しそこから伸び返し勝馬と着差0.1なので、不利がなければ馬券内争いをしていたかもしれません。

6歳馬ということで軽視されていますが、能力は近走見る限り衰えを感じませんし舞台適性も十分あると判断しているので、穴馬として最も高い評価をしています。

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