- 1 1.コース解説・ラップ分析
- 2 2.想定される展開&馬場の適性予想
- 3 3.全頭診断
- 3.1 1枠1番 ククナ
- 3.2 1枠2番 スルーセブンシーズ
- 3.3 2枠3番 パープルレディー
- 3.4 2枠4番 タガノパッション
- 3.5 3枠5番 クールキャット
- 3.6 3枠6番 ウインアグライア
- 3.7 4枠7番 アカイトリノムスメ
- 3.8 4枠8番 ハギノピリナ
- 3.9 5枠9番 ユーバーレーベン
- 3.10 5枠10番 エンスージアズム
- 3.11 6枠11番 ソダシ
- 3.12 6枠12番 ミヤビハイディ
- 3.13 7枠13番 ファインルージュ
- 3.14 7枠14番 ストライプ
- 3.15 7枠15番 アールドヴィーヴル
- 3.16 8枠16番 ニーナドレス
- 3.17 8枠17番 スライリー
- 3.18 8枠18番 ステラリア
- 4 4.最終予想
1.コース解説・ラップ分析
前後半3F(35.8-34.7)
12.5 11.1 12.2 12.2 12.1 12.3 12.5 12.3 12.1 11.6 11.4 11.8
2017~2019年の過去3年で平均ラップを取ると、中間12.3秒までしか緩まず、近年は中間12.5秒以内で淡々と流れ持続力が問われるようなレース質。
これは逃げ馬やメンバー構成と馬場の高速化によって起こっていると思う。
ただし、オークスやダービーは初の2400mとなるため、各馬折り合いに徹して運ぶことが多く、スローから中間緩んで後半のトップスピード戦となりやすいレース質。
過去10年のデータでも、上がり最速を計測した馬は(7-3-2-1)と成績抜群なので、トップスピードの質には注目したい。
距離適性に関しては、この舞台が初の2400mとなる馬が多い為、実績や経験ない馬が多数。
なので実績や経験よりも、ポイントとしては折り合いと走法。
折り合いに関しては大前提で、走法に関してはどちらかというとストライド走法>ピッチ走法というのがポイントとなる。
これは長い距離となるので、ゆったり走るストライドの方が消耗が少ないということに繋がる。
ただしストライドの馬が必ずしも有利とは言い難く、ポイントはペースが流れるほどストライドの馬が活躍するイメージ。
2年前ラヴズオンリーユーが勝ったオークスは、ペースが流れストライド走法の馬のワンツー決着。
3着のクロノジェネシスはピッチだが、ラスト甘くなってしまったように、流れるのであればストライド走法の馬にひとつアドバンテージとなるだろう。
逆にスローなら、ピッチ走法の馬でも対応可能と個人的には判断している。
2.想定される展開&馬場の適性予想
逃げ馬不在で、行くとしたら内のウインアグライアか大外のスライリーがテンの速さと並び的に可能性は高いと見ている。
各馬ポジションは取りたいが折り合いも頭にあるため、ペースはスロー~平均で流れる想定。
となると、過去10年の傾向通り溜めて後半瞬発力が求められる可能性か、もしくは速めに仕掛ける馬が出てきた場合、ロングスプリント系の持続戦となるだろう。
どちらにせよ後半のスピード性能は求められるので、その点は抑えておきたい。
土曜の馬場は良馬場とはいえ水分を含んでいたが時計は速く、明日にかけて更に乾くので高速馬場想定で良いだろう。
バイアスは内外フラット。展開が落ち着くのであればある程度ロスのない競馬ができる馬を狙っていきたい。
①トップスピード
②瞬発力
③早めに仕掛ける馬がいれば持続力
3.全頭診断
※適性チャートは当日朝までに更新します。
1枠1番 ククナ
1枠2番 スルーセブンシーズ
これまで中山でコーナー捲り4角射程圏に入れて好走してきた馬。
2走前は3着と敗れたが、ここはポジションの差で、4角射程圏に入れられなかったことで取りこぼした内容。
長く脚を使えるタイプでもあるが、速い脚は使えず上がりの掛かる条件がベスト。
前走重馬場を着差0.4と突き放した内容を見ても、上がりの掛かる条件でパワー馬場の方が良いのだろう。
これらのことからも、東京替わりはプラスに働く可能性は低いので、今回は厳しい評価としたい。
2枠3番 パープルレディー
折り合いの付く馬で、その辺りゆりかもめ賞のスロー戦を見ての通り。
フローラSはイン前有利を後方大外一気で届かず、若干忙しかった印象。
上がりタイムで劣ったのはトップスピードの差だろう。
そこまで悲観する内容ではない。
今回延長するのはプラスで、内枠確保もプラス要素。
枠は良いので、展開や馬場でトップスピードが誤魔化せれば穴を開けるチャンスはあっていい。
2枠4番 タガノパッション
前走スイートピーSではこの馬だけ脚が違かったように、ポテンシャル的にも評価していい内容だろう。
勝ちタイム的にも、昨年デゼルが計測したタイムより0.9秒、一昨年カレンブーケドールが計測したタイムより1.5秒速く、展開面もあるがこの内容は評価していいだろう。
トップスピードも高いし持続性能もあるので、オークスで求められる適性は満たしていると思う。
距離的にも折り合いに課題はなく、18よりも24の方が追走も楽だろう。
不安要素は間隔詰めの輸送競馬。
臨戦過程では有力候補よりも劣ってしまう点でひとつ課題だが、スイートピーSでは輸送競馬もクリアしているので昨年のデゼルよりかその点不安視することはないと思う。
穴として抑える価値はあるだろう。
3枠5番 クールキャット
折り合いに難のある馬だが、前走は外枠からしっかり前に馬を置くことができ、ルメールの好騎乗もあったが、L3(11.3-11.0-11.5)のラップにも対応し馬の能力面も伺える内容だった。
フラワーCは4角不利での後退が響いた結果だし、フェアリーSとアルテミスSは折り合いを欠いた形で理由は付く。
走法的にもストライドで東京>中山だろう。
今回延長は折り合いでいったら課題だが、前走のように前に馬を置ける枠順を確保し鞍上も武豊なので、そこのリスクやゲートのリスクはいくらか軽減できるだろう。
前走の内容から、折り合えれば高いポテンシャルを発揮できるし適性的にも持続力やトップスピードという点で足りているだろう。
折り合いという点で、適性評価はBまでとする。
3枠6番 ウインアグライア
前走フローラSでは内枠からスムーズに運んで着差0.6秒5着と、ここは能力負け。
ここでは自力不足と見るのが妥当だろう。
4枠7番 アカイトリノムスメ
今回延長はストライド的にも折り合い的にも熟せておかしくないが、瞬発力が求められる場合はキレ負けする可能性は考えられる。
なのでスピードが分散される形で、ロングスプリント系の持続戦になれば上位争い可能かと思う。
4枠8番 ハギノピリナ
ここでは自力不足。
上がりの掛かるタフな条件が良いだろう。
5枠9番 ユーバーレーベン
ポジションが取れない関係でいつも追い込み切れないが、持続性能のある脚で終い堅実に追い込んでくる馬。
札幌2歳Sでは後方から早めに動き4角逆手前で直線入り口ロスが大きかった分のソダシとの着差。
内容ならこちらの方が上に捉えて良い。
アルテミスSでも道中進路がなくなり後退、直線でも詰まりスピードに乗ったのはL1付近からで上がり最速と0.3秒差なら内容としては十分。
阪神JFは基礎スピード不足で追い込み切れず3着。
フラワーCは直線入り口で手前替えに手こずり加速遅れ。
後方から脚を伸ばすタイプなので、単純に大箱の方が良いだろう。
前走は好内容で、イン前有利のバイアスを後方から上がり最速で3着まで追い上げた内容は評価しないといけない。
今回更に延長となるが、折り合い的にも基礎スピード的にも伸びるのは問題ないだろう。
不安点は馬体重。
阪神JFから馬体を減らし続けていて、前走段階でアルテミスSから30キロも落としている。
今回の調教後馬体重は462と増やしてきてはいるが、間隔詰めと輸送を考慮すると、馬体が短期間で回復したとは思いずらい。
条件的には合うが、当日の状態面には要注意。
5枠10番 エンスージアズム
前走は直線詰まる不利はあったが、不利がなくても掲示板に届くかどうかといった形だと思うので、東京替わりでは狙いたくないというのが個人的な意見。
6枠11番 ソダシ
崩れない馬だし、ポテンシャルに関してもこの世代上位なのは戦績通り。
4F戦になれば勝ち負け。3F戦なら何かにキレ負け。こんなイメージでいる。
6枠12番 ミヤビハイディ
前走では減らしていた馬体重を戻して復調したが、菜の花Sのスライリー比較でここでは自力不足な印象。
今回は軽視。
7枠13番 ファインルージュ
7枠14番 ストライプ
ただし枠的なアドバンテージは取れないので、あとは自力が足りるかどうかといったところだろう。
適性はあるし、人気もないと思うので狙っていきたい。
7枠15番 アールドヴィーヴル
8枠16番 ニーナドレス
2連勝してここに臨むが、相手関係的にも勝ちっぷり的にもここでの評価は難しい。
前走はL2(10.8)となかなかのレースラップではあったが、ドスロー展開と高速馬場を踏まえると、特別評価できる内容でもなく。
格上挑戦+外枠でここでは嫌いたい。
8枠17番 スライリー
2走前は直線壁で加減速の負荷もあったので、ここは度外視で良いだろう。
前走フローラSで2着と結果を残したが、イン前有利の展開を先行して折り合えたのは大きくバイアス有利があったなかの2着。
その中で同じようなポジションで立ち回ったクールキャットとの着差0.2秒は自力の差と見て良いだろう。
相手強化の今回で前走以上のパフォーマンスは見込めず、今回は軽視の方向で。
8枠18番 ステラリア
マイルでは忙しい競馬が続き取りこぼしているが、しっかり延長ローテで勝ち切っており、基礎スピードが問われるレースよりも溜めの効くレースがベストだろう。
その辺りを考えても今回の距離延長はプラスで、前走のようなロングスプリント系の持続戦を楽勝している通り、持続性能に関しても評価していい内容。
能力的にもベゴニア賞でキングストンボーイ相手に着差なしの2着で後続は離しているし、クイーンSでも後方一気のポジションの差で届かなかったが、アカイトリノムスメと着差0.3秒と内容としては問題ない。
前走の忘れな草賞の勝ち時計1分58秒0は高速馬場条件だったとしても十分な時計で、その2週後の同条件である京橋S(古馬3勝クラス)も高速馬場条件だったが、ここと比較しても勝ちタイムで0.5秒上回っているので、時計面的にもある程度の評価を与えても良いだろう。
課題となるのは折り合いで、前走は前半行きたがる面を見せていたのでその辺りは課題だが、外枠に関してはそこまで悲観する内容ではなく、馬郡競馬が苦手なので、むしろ馬にとってはパフォーマンスを引き出せる枠に入ったと言えるだろう。
出来れば後半スピードが分散される形がベストなので、そのような展開になれば上位争い可能かと思うが、3F戦などでは後方から差し損ねる可能性もあることは頭に入れておきたい。
4.最終予想
◎ 1ククナ
〇 11ソダシ
▲ 7アカイトリノムスメ
☆ 4タガノパッション
☆ 14ストライプ
△ 5.9.15.18