1.コース解説・ラップ分析
チューリップ賞 過去5年の平均ラップ
前後半3F(34.9-34.2)
12.5 – 11.0 – 11.5 – 12.2 – 12.1 – 11.4 – 11.0 – 11.7
とにかくトップスピードの高い馬が好走しやすく、過去10年の勝馬は全て上がり3位以内を計測している。
主に中間が緩みL3の下り坂から急加速するため、瞬発力が問われやすく、瞬発力とトップスピードに長けた馬を素直に狙っていくのが的中の近道。
枠は阪神外回りらしく内枠不利の為、上がり性能の高い差し馬が内に入ると、ごちゃついて本来の末脚を発揮できなくなるリスクがあるのはひとつ注意だが、今年は小頭数なのでそこまでデメリットは大きくないか。
①トップスピード
②瞬発力
2.全頭診断
※枠順や追い切りの評価なしで、馬の適性をフラットに表した物ですので参考程度までに。
※チャートや一致率はあくまで目安でお考え下さい。ベースは見解です。
※除外対象馬に関しては確定次第追記します。
エイシンピクセル
エリザベスタワー
12.5 – 11.6 – 12.4 – 12.7 – 12.5 – 11.7 – 11.2 – 11.4
スロー瞬発戦。ドスロー前有利を後方で折り合いを欠いていたらまず難しい。度外視でいいだろう。
シャーレイポピー
シャドウエリス
ストゥーティ
タイニーロマンス
12.7 – 11.3 – 12.0 – 12.3 – 11.5 – 11.2 – 11.1
スロー瞬発戦。1400mながらマイル質のような溜めてトップスピードが問われたレース。2着に敗れはしたが、マイル質のTS戦で結果を残せたのは収穫。
タガノディアーナ
テンハッピーローズ
12.4 – 11.6 – 11.8 – 11.0 – 11.9 – 12.0 – 11.9 – 11.8
ミドル持続戦。道中捲りが入りペースアップ。その影響で先行勢は厳しく、後方差し決着となった。テンハッピーバローズは展開不利や、後半壁を作れず3.4角から捲る競馬になったが故の4着。ラスト脚色鈍るのは仕方がないし、4着に残したのは寧ろ悪くない内容。
バリコノユメ
マリーナ
※ポテンシャル不足でチャート化不可。
メイケイエール
12.4 – 10.8 – 11.7 – 11.9 – 11.9 – 11.2 – 11.4 – 11.8
ミドル瞬発戦。外枠スタートで出遅れ+折り合いを欠いての4着は素直にポテンシャル評価に繋がるが、マイルがギリギリだろう。ポイントとしてはスタート後馬郡から離れている点。最初は折り合いそこまで酷い状況ではなかったが、馬郡に入れてから折り合いを欠いている。馬郡は苦手なのだろう。またこのレースでは基礎スピード押切競馬のラストガス欠。ベストは14質か。
レアシャンパーニュ
12.6 – 11.2 – 11.4 – 11.8 – 11.9 – 11.5 – 10.9 – 12.2
ミドル瞬発戦。まず相手関係的に上2頭はこのクラスでは上位の存在。そこに大外回す競馬でコーナー不利を受けつつも、最後まで脚を使って3着まで追い込めた内容は評価していい。
3.展開と馬場
先週イン前バイアス。
路盤がしっかりしているせいか、軽い高速馬場となっていた。
今週は金曜日に雨が降ったことにより前日で稍重。
ただ夜で雨はやみ当日晴れ予報を踏まえると、良馬場開催かと思われる。
路盤がしっかりしているのなら、高速系の馬場は継続だろう。
バイアスがどう変化するかだが、展開スローならセオリー通り前有利という見方で組み立てる。
その展開だがスローを想定する。
メイケイエールが逃げる手は可能性薄。
折り合いに課題があり、賞金が足りた状態でトライアルに出走ということは、おそらくここは練習台だろう。
陣営からも控えるコメントが出ているし、未来を棒に振るようなことはしないだろう。
となると、トライアルレースらしくスロー展開濃厚とみるのが妥当。
先行押切か中団から差し切れる馬を狙っていきたい。
4.最終予想
◎ 7タイニーロマンス
〇 5エリザベスタワー
▲ 12タガノディアーナ
☆ 4シャーレイポピー
抑 1.2.3.8
5.回顧
(34.9-34.4)
12.9 11.6 11.8 11.4 11.3 11.0 11.5 12.3
ミドル持続戦。4F目でメイケイエールが行ってしまいラップ急加速。ギアチェンジ不要で、スピードと持続力が必要となったレース質。
稍重ながら稍速い時計の出る馬場状態。イン前バイアスが強い。
スタートから抑えて、折り合いに徹する競馬を選ぶも馬は大暴走。4F目から制御できず端を切りそこからはリラックスして運ぶ。同着で勝利するも、桜花賞本番は逃がしてくる選択肢でないと厳しいか。2走連続の基礎スピード押切で、折り合い関係なくマイル質のレースは合わないだろう。チャートの通りという印象。
メイケイエールの影響を受け折り合いを欠いた。最内を立ち回り、そのままイン突きでバイアス有利は働いた。持続性能は再評価していいか。
先行してこそ持ち味が出る馬だが、後方からの競馬となった。直線追い出し部分でエイシンピクセルに寄られて稍加速に影響。その地点まで逆手前。着差は詰めており、能力の高さは示している。今後注目したい。
折り合いを大きく欠いた上2頭がそのまま押し切る形。逃げたストゥーティも道中捲られるも3着と、トラックバイアスの恩恵はあったとはいえ全体的なレースレベルは低い印象。特に上がり最速を計測したタガノディアーナ、シャドウエリスは桜花賞では足りない印象。メイケイエールは本番で逃げる可能性が高くなり、タイニーロマンスはまだ能力を見せていない。収穫はこの辺りか。