フェブラリーステーク 2021【全頭診断】

この度は記事をご購入頂きありがとうございます。
この記事でフェブラリーステークスを全頭診断していきます。
よろしくお願いします。

 

1.コース解説・ラップ分析

フェブラリーステークス 過去10年の平均ラップ
前後半3F(34.7 – 36.2)
12.3 – 10.9 – 11.5 – 12.1 – 12.4 – 12.1 – 11.8 – 12.3

芝スタートから長い向正面、緩いコーナー、長い直線と、基本的にペースが淡々と流れ前傾ラップ戦になりやすい。

そのため、複勝率ベースでみると中団後方の差し馬が成績としては優秀。

2年前インティーが勝ったようなスローペースの競馬であれば、当然先行馬有利になるので、展開予想はしっかり組み立てておきたい。

ペースが流れるのであれば、レース自体淡々と流れるので、求められる適性は持続力。

流れたペースを最後まで脚を使える馬を狙っていきたい。

ペースが緩むのであれば、2年前加速性能の高いインティが勝ったように、直線での加速性能を重視していきたい。
ただしペースが緩みにくい舞台という前提は頭に入れておきたい。

2.2020年度:総合S評価成績

 

 

3.全頭診断

見解に加え、能力・適性を以下の表のように4段階評価で振り分けました。

あくまで枠順や追い切り確認前の私個人の評価ですので参考程度までに。

評価の内容
能力単純な能力評価
適性「距離」「舞台」「馬場」の適性評価
Sメンバー内で抜けていると評価
A評価は高いが抜けてはいない
B可もなく、不可もなく
C低評価
能力または適性が未知数

除外対象馬に関しては確定次第追記します。

チャートや一致率はあくまで目安でお考え下さい。ベースは見解です。

 

アルクトス

根岸S 4着
12.4 – 10.6 – 11.4 – 11.9 – 12.1 – 12.0 – 11.9

ハイペース戦。先行馬で唯一掲示板だったが、敗因は展開、トップハンデ、直線壁だろう。ストライドが広く加速性能に欠けるので、加速部でスパートできないのはかなりきつかったし、そこで斤量も響いた。それでいて4着なら能力の高さは十分証明できたのではないか。
この馬の特徴は、とにかくスピードダートを好むスピード型で、スピードの出る馬場であれば持続性能が求められるレースでも力を発揮してくる。
東京の成績が良いのはそのためで、この持続性能がしっかり行かせているからである。
今週雨が降らず良馬場濃厚なのは残念ではあるが、良馬場で自力が足りれば2.3着にいてもおかしくはないが、その点がネック。
適性評価:B
能力評価:A
総合評価:A

インティ

東海S 12着
12.7 – 10.9 – 11.8 – 12.2 – 11.7 – 12.1 – 12.7 – 12.2 – 12.9
ハイペース戦。逃げたが絡まれハイペース。展開的にも無理だったし、もまれ弱い馬なので絡まれたのもきつい。度外視可能。
2年前の勝ち馬だが、その時はマイペースで逃げ直線加速性能で押し切るといった、例年のフェブラリーSの傾向とは異なる内容での勝利。
昨年のフェブラリーはハイペース先行した不利もあったが、淡々と流れる持続ラップへの対応ができなかったし先行馬では一番垂れている。
つまり淡々と流れるような例年のフェブラリーSの適性は低く、スローペースで行って直線加速性能が求められないと難しい。
揉まれ弱さもあるので、単騎逃げか、スロー戦を外枠先行。この2パターンが好走条件だろう。
適性評価:B
能力評価:A
総合評価:B

エアアルマス

機動力を活かしコーナーで加速を付け押し切るタイプで、今回その機動力が活きない東京の舞台はマイナス。
揉まれ弱い馬なので、外枠は必須だろう。
ただ外枠を取ったとしても、コーナー加速からの押切といった形は東京では難しいので、自力不足になる可能性は高い。
適性評価:B
能力評価:B
総合評価:B

エアスピネル

チャンピオンズC 7着
12.7 – 11.1 – 12.7 – 12.0 – 11.8 – 12.0 – 12.1 – 12.0 – 12.9
コーナーロスなく回り、ジリジリと最後まで脚を使い7着。加速性能で劣った形で、どちらかというと持続力を活かすタイプか。
評価したいのは3走前の武蔵野S。
斤量で2キロ有利はあったが、サンライズノヴァ相手に着差0.3秒なら評価としては十分。
ハイペースで流れ直線での持続性能は活きたレースでもあった。
自力はともかく、適性はあるだろう。
適性評価:A
能力評価:B
総合評価:B

オーヴェルニュ

東海S 1着
12.7 – 10.9 – 11.8 – 12.2 – 11.7 – 12.1 – 12.7 – 12.2 – 12.9
ハイペース戦。先行押切競馬で加速性能よりも持続性能が目立つ勝利だった。ただしスピードダートは得意な部類だし、ハイペースでも馬場の恩恵は馬的には大きかっただろう。
前走は軽いスピードダートだったがスタミナがなければハイペース前受けで解消はできない。
馬場は湿ったほうが良いが、それでもスタミナ豊富で東京で求められる持続性能は持ち合わせているだろう。
東海Sとフェブラリーの舞台はリンクしないが、持続性能のある馬なので熟せてもおかしくはない。
適性評価:A
能力評価:A
総合評価:A

カフェファラオ

チャンピオンズC 6着
12.7 – 11.1 – 12.7 – 12.0 – 11.8 – 12.0 – 12.1 – 12.0 – 12.9
コーナー外を回す競馬では中京1800mではまず厳しい。中京はコーナー角がキツいスパイラルカーブ。しかもコーナーに設置されたバンクの関係で外を回される馬は物理的に負荷が大きくなる特徴がある。つまり、物理的に厳しい進路を回り、3歳馬で56キロだったことを踏まえればかなり強い内容だった。
上記の通しチャンピオンズCの敗因は明確で、負けて強しの内容。
この馬はそもそもポテンシャルが高いので、持続性能や加速性能は申し分ない。
ただ揉まれ弱さがあり、大外を回す競馬で勝負になる舞台。つまり中京適性はかなり低い。
シリウスSで勝ってはいるが、この内容も破格で、カフェファラオは終始外を回され、コーナー出口では大きく外に振られたにも関わらず差し切り勝ち。
この時掲示板に入った馬は、中京らしく全頭内をロスなく回った馬だったことを踏まえて考えると破格の内容だっただろう。
東京は大外を回す分にはロスにはならないし、むしろ芝スタートや砂避け、この馬なら揉まれ弱さど、外の方が断然都合が良い。
逆を返せば、内で包まれると力を出し切れず終わってしまう可能性が高い。
総合評価は枠が出るまで見送るが、外枠なら迷わずS評価を打つ。
適性評価:S
能力評価:S
総合評価:A

サクセスエナジー

前走はハイペース先行したので垂れるのもわかるが、東京で求められる持続性能は持ち合わせていない。
差し有利にもなる舞台で自力不足では厳しいか。
適性評価:C
能力評価:C
総合評価:C

サンライズノヴァ

チャンピオンズC 12着
12.7 – 11.1 – 12.7 – 12.0 – 11.8 – 12.0 – 12.1 – 12.0 – 12.9
後方大外一気の馬だが、それを中京でやったら遠心力と距離ロスで物理的に厳しい。ここが適性外だし度外視可能。
良くも悪くも大外一気で追い込んでくる馬で、その手のタイプは上記の通り中京は合わないが、東京なら大外回すロスが少ない分問題ない。

2年前のフェブラリーは凡走したが、インティがスローにして前有利。

先行力と加速性能のある馬が好走したので、後方で構えた持続質のサンライズノヴァは展開不利と適性不利。

昨年のフェブラリーは例年通り流れ、後方から持続性能を発揮しての3着と順当。

今年のメンバーなら上位だし、例年通りペースがある程度流れれば、まず問題ないだろう。

適性評価:A
能力評価:S
総合評価:A

スマートダンディー

前走は直線進路は狭かったが、壁になるほどではなかった。
G1ではこの馬の自力と持続性能は足りないと思う。軽視。
適性評価:C
能力評価:C
総合評価:C

ソリストサンダー

前走はハイペースを4角先頭で押し切り。
ラスト詰められるも、残り100m辺りで更に突き放し圧勝。
2走前の武蔵野Sでは、サンライズノヴァより斤量2キロ軽かったとはいえ、着差0.1秒なら十分な内容だった。
前走と前々走で東京の持続性能は十分評価できるし、同型のサンライズノヴァやワンダーリーデルより前で競馬ができる点も良い。
チャンスはあっておかしくない。
適性評価:A
能力評価:B
総合評価:B

ヘリオス

前走根岸Sでは、インで詰まり進路カットされ追い出せなかったが、抜けてからは脚を伸ばしており、ある程度の持続性能は評価したい。
ただ、相手強化でマイルに延長ともなると流石に厳しいとは思う。
適性評価:B
能力評価:B
総合評価:B

ミューチャリー

コーナー加速ができる舞台が良い。
ここでは適性能力ともに厳しいと見ている。
適性評価:C
能力評価:C
総合評価:C

ヤマニンアンプリメ

前走根岸Sでは6着とまとめてはいるが、後方追い込みからラスト100m程で減速しており持続性能は評価できない。
延長して相手強化では厳しいか。
適性評価:C
能力評価:C
総合評価:C

レッドルゼル

根岸S 1着
12.4 – 10.6 – 11.4 – 11.9 – 12.1 – 12.0 – 11.9
直線進路を探して、抜け出たのが残り100m辺り。そこからまたひと伸びして差し切ったのは好内容だろう。

距離はギリギリかもしれないが、前走は直線壁を抜けてから加速性能で差し切った。

もう1段階加速できたという点で、馬自体には余裕があったし、マイルまでなら熟せるのではないかと思う内容ではある。

冬のパワーダートも2走前のカペラSで熟しており、馬場も問題ない。
砂や馬郡は問題なく枠順不問。距離さえ持てば上位争いだろう。
適性評価:A
能力評価:A
総合評価:A

ワイドファラオ

得意条件はスピードダート。
2年前のインティのように単騎逃げが叶い、馬場も水分含めば面白い存在だったが、まず馬場は向かない。
単騎逃げでペースが落とせる舞台でもないし、今の馬場ならすんなり隊列が決まって楽に良ければといったところか。
適性評価:B
能力評価:B
総合評価:B

ワンダーリーデル

2走前の武蔵野Sでは差し損ねたが、直線逆手前であれだけ追い込めれば十分な内容。
次走短縮の根岸Sでハイペースの締まった流れを後方から追い込み2着。
確かに直線で内の各馬がごちゃつき、外をスムーズに追い込んできたワンダーリーデルはストレスなく走れたが、スピードと持続性能は十分証明している。
ちなみに前走は逆手前にはなっていない。
東京で求められる持続性能は近2走で証明したし、差しが届く展開になればチャンスはあると見ている。
適性評価:A
能力評価:B
総合評価:B

4.展開と馬場

土曜の馬場は前有利。

風が強かったが南風なので、前有利にはそこまで加担していなく、タフな馬場が原因だろうか。

展開は内に揉まれ弱い馬が揃い、中にワイドファラオがいる。

内側は主張するだろうし、ワイドファラオもある程度主張したいだろうから、コース形態含めペースは流れるだろう。

想定としてはミドル~ハイペース。

となると狙いたいのは中団からの差し馬。

後ろすぎると能力のない馬は、今のバイアスでは差し損ねる可能性は考慮しないといけない。

 

 

5.最終予想

◎ 9サンライズノヴァ

〇 13ソリストサンダー

▲ 14オーヴェルニュ

☆ 7ワンダーリーデル

抑 3.6.8.10.16

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