ヴィクトリアマイル2021【全頭診断+適性チャート】★★

この度は記事をご購入頂きありがとうございます。
この記事ではヴィクトリアマイルを適性チャートを使用して全頭診断していきます。
よろしくお願いします。

 

1.コース解説・ラップ分析

ヴィクトリアマイル 過去5年の平均ラップ
前後半3F(34.5-34.1)
12.3 10.9 11.3 11.7 11.5 11.2 11.2 11.7

近年マイル質ではなく1400m質のレースになってきている。

これは近年の馬場の高速化と、スタートから初角が長い+コーナー緩い+直線長いことによりペースの緩み時がない。

この2つが原因で起きる現象。

なので、基本的に求められる適性は持続力と基礎スピードとなる。

緩めばL3でギアチェンジが求められることもあるが、中間ラップが緩みずらいことから、持続力の適性が重要となる。

1400mの好走経験や、1400mで差し遅れた馬の巻き返しには注意したい。

このレースにリピーターが多いのも上記の理由が原因で起こっていると推測。

 

 

2.想定される展開&馬場の適性予想

今回のメンバーを見渡すと、イベリス・スマイルカナ・ディアンドル・レシステンシア・クリスティといった逃げ馬が揃った。

特にイベリスは14巧者、レシステンシアは溜めたくない14質系の逃げ馬、気性前向きなスマイルカナ・クリスティ、短距離実績あるディアンドルといった面々で、東京マイルG1の性質を考えると、まずミドル~ハイペースを想定していいだろう。

枠順を見ても、イベリスが端を主張し外からレシステンシアは控えるだろうが、スマイルカナはある程度主張、ダノンファンタジーやサウンドキアラもポジションを取りに来るだろう。

高速馬場条件となると、14質系のレースになる可能性が高く、適性としては14質系に寄せた評価となりそうだ。

 

土曜の馬場は3角の馬場の痛みはBコース替わりで軽減された印象で、内を通してた馬からも好走は出ていた。

高速馬場内外フラットで考える。

今回求められる適性
①持続力
②基礎スピード
③先行力

 

 

3.全頭診断

適性チャートは当日朝までに更新します。

 

1枠1番 マジックキャッスル

適性幅の広いタイプで、消耗性ベストにも関わらず阪神牝馬Sのトップスピード戦のような競馬にも対応可能。

パワーやスタミナに秀でたタイプだが、ピッチ走法によるギアチェンジとポテンシャルの高さから対応できるといったことだろう。

抜け目ないように見えるが、走法からするに恐らくトップスピード持続戦となると、使える脚の関係から短いと推測しており取りこぼす可能性はあると見ている。

では今回はというと、以前ファンタジーSで14質系の競馬を経験し2着と好走してはいるが、ハイペース中弛み展開で前崩れの中、基礎スピードで置いて行かれ差しが決まった形であった。

つまり展開利で追い込めた内容で、このレースから14質への適性があるとは言い切れない。

話を戻すが、ベストは消耗戦。

となると馬場が渋れば適性範囲内に入ってきたが、高速マイル14質では後方競馬となるだろう。

となると中団中弛みの前崩れ差し展開にならない限り、差し遅れる可能性を考慮しないといけない。

適性幅が広く、相当ポテンシャルの高い馬だと思うので、軽視禁物だが適性的には少々嫌いたいというのが本音。

良くて2.3着までというイメージが強い。

適性評価:B
能力評価:S
総合評価:A

 

 

1枠2番 シゲルピンクダイヤ

3歳時の桜花賞のような3F瞬発戦より、徐々に加速していく持続戦のほうが今は望ましい。

それを伺えたのが中日新聞杯だろう。

走法もストライドに寄りでギアチェンジからのトップスピード戦よりも、スピードを持続させるようなレース質が合う。

ただし14質ともなると基礎スピードで、それは昨年のヴィクトリアマイルが物語っている。

ある程度パンチがあり持続性能があるので、ノームコアと同じ上がりで最後まで追い込めたが、基礎スピード不足が仇となった。

今年のメンバーを見ても14質が想定されるので、基礎スピード不足な点は抑えておきたい。

今回プラス要素なのは、叩き2戦目で高速馬場替わりという点。

高速馬場でパフォーマンスを上げてくるタイプなので、前走はタフなパワー馬場に敗因を求めても良いだろう。

今回好走するとすれば、中間中弛みの展開になり前半の基礎スピードを補える形だろうが、そこの可能性は薄いと見ているのでオッズ次第でと考えている。

適性評価:B
能力評価:A
総合評価:B

 

2枠3番 クリスティ

この馬はストライド走法で、トップスピードは高くないが持続性能に優れている。

つまり上がりの掛かる条件を前で粘り残すような競馬がベストで、前走なんかはモロにその条件。

自ら逃げて、稍重馬場で後半上がりの掛かる消耗質戦を粘り残してのOP勝ちとなった。

また、評価したいのは4走前の中京。

2.3着の馬が内で立ち回る中、クリスティだけ外を回し持続力で粘り切った。

中京のコーナー角を考えれば、コーナー外の負荷はラップ的にも大きく、かなり強い内容だった。

このように中間淀みなく流れても、後半上がりの掛かる条件なら粘り残せることがこの馬の強み。

では今回はというと、3歳戦のNHKマイルでさえ前半33秒台が刻まれても後半11秒台のラップで締まったように、今の高速東京古馬G1ではペースが流れたとしても、後半は11秒台ラップの決着が想定されスピード不足となる可能性がある。

また、今回同型の馬が多く、前走のように楽逃げとはいかないだろう。

自力的にも、道悪条件をマイペースで運んでG3~G2までが限界かと思っているので、今回は厳しめの評価としたい。

適性評価:B
能力評価:B
総合評価:B

 

 

2枠4番 イベリス

2走前の京都牝馬S(1400m)は、イン前バイアス込みだが逃げて着差0.3秒と快勝。

前走は自ら逃げるも、中間溜めの効く後半トップスピード戦のマイル質競馬でキレ負けしたことからも、ベストは14質のスピード持続戦だろう。

高速東京で流れるのであれば、この馬にとって前走よりも条件は良くなるが、今回問題なのは同型がいること。

つまり、前が速くなるメンバー構成でオーバーペースも想定される中で、高い評価が出来るか?となると、バイアスが極端に向かないと自力的には少々厳しい立場にはなるだろう。

その自力面は、阪神カップでインディチャンプ・サウンドキアラと着差0.1と数字的には好内容だが、決め手不足のサウンドキアラと、使える脚が短く外を回すと致命的なインディチャンプがコーナー外の負荷を受けながら大外一気で追い込んできた内容。

対してイベリスは、単騎逃げして自らが好むラップを刻んでの内容だった。

つまり内容としての評価は難しく、自力的にも評価しずらい内容である。

そして今回同型がいるとなると、イベリスにとっては少々厳しくなるだろう。

適性評価:B
能力評価:B
総合評価:B

 

 

3枠5番 デゼル

この馬の1番の武器は、なんといってもトップスピードだろう。

溜めてからの瞬発力とトップスピードに秀でたタイプで、ベストはスローのマイル~中距離路線だろう。

前走阪神牝馬Sを差し切り勝ちしたが、展開は(35.1-33.2)のスローで、超高速馬場により後続も楽に追走し馬郡凝縮。

デゼルの追走力でも足りる形になり、差し届く展開になった。

基礎スピード的には初音Sの(35.3-35.3)の引き締まったラップで快勝しており、このことからもマイルであればスローまでだろう。

今回同じマイルでも、基礎スピード観点から置いて行かれる競馬となるだろうし、そうなると前が止まらない限り差し遅れる可能性は考えなくてはならない。

個人的には適性範囲から外れるので、買っても抑えまでと考えている。

来る可能性を考えるとすれば、スロー展開はまず難しく、中間中弛みの展開を中団で立ち回われれば。

適性評価:B
能力評価:B
総合評価:B

 

3枠6番 グランアレグリア

この馬は一定のペースを持続する性能に長けている。

一定の持続性能が問われる1400m質レースだった安田記念や阪神Cのハイパフォーマンスが良い例だろう。

こういった馬は、溜めてトップスピード×瞬発力が求められるマイル質のレースでキレ負けする傾向だが、その適性が求められたマイルCSで完勝。

しかも、苦手とされていた間隔詰めローテや馬郡の競馬、直線壁などのスムーズではない状況は、この馬にとって苦手な条件でありパフォーマンスを落とす傾向だったが、直線前が開くと他馬とは積んでいるエンジンが違っていた。

前走大阪杯は、良馬場であれば後半マイル質のスピード持続力が問われやすい舞台で適性は決して低くなかったが、道悪とレイパパレが刻んだハイペースにより凡走。

これに関しては、道悪+ハイペースにより後半上がりの掛かる展開になってしまい、内回りハイペース消耗戦+タフ馬場ということで、宝塚記念のようなレース質になってしまい、グランアレグリアにとって適性範囲内から外れてしまったと考える。

今回高速東京マイル戻りということで、昨年の安田記念と同舞台に戻りベスト条件へと戻る他、牝馬限定戦で実力も2枚ほど抜けている。

凡走する可能性とすれば前走のダメージだが、1週間前追い切りではダメージがある印象ではなく、間隔詰めローテもマイルCSの結果もありでそこまでマイナス要素としては捉えられない。

本質的には揉まれない外枠の方がいいが、マイルCSでは内枠から馬郡競馬で勝ち切ったので特にマイナス視する必要はないだろう。

適性評価:S
能力評価:S
総合評価:S

 

 

4枠7番 マルターズディオサ

溜めて瞬発力を活かすより、基礎スピードや持続性能を活かす形がベストだろう。

折り合いも考慮するとベストは14質マイル~1400mと見るのが妥当。

テンの速さも、今回だとダノンファンタジー並みなので、好位に付けて持続力と基礎スピードを活かす競馬が出来るだろう。

ただし、阪神カップはコーナー内外の差分があったとはいえ、馬郡苦手なマルターズディオサにとってはロスなく運んだベストな形でダノンファンタジーに着差0.3秒は自力と捉えられるし、ラスト甘くなった点から見ても、もしかすると14質マイルでは若干長いのかもしれない。(あくまで可能性)

それと阪神カップでも前半行きたがる面を見せていたので、スプリントからの2F延長はいくら14質マイルでも折り合い面での課題は大きい。

また枠的にも、外にダノンファンタジー・サウンドキアラ・ディアンドル・スマイルカナ・レシステンシアといった面々が外にいるので、被される可能性は高いが馬郡競馬が苦手なタイプでベストは外先行なので少々枠と並びはマイナス視したい。

折り合ってスムーズに運べればチャンスはあっていいので、オッズ次第では重い印まで考えるが、リスクは考慮したい。

適性評価:A
能力評価:B
総合評価:A

 

 

4枠8番 ランブリングアレー

前半基礎スピードが求められると後半甘くなってしまうのはターコイズSの通りで、14質系は適性外。

ベストは中距離で上がりの掛かる条件。

14質マイルは適性外と見て、今回は軽視したい。

適性評価:C
能力評価:B
総合評価:C

 

5枠9番 テルツェット

ピッチ走法で一瞬のキレを武器にしているタイプ。

前走のダービー卿はまさにそれで、ハイペース前崩れの展開を基礎スピードで置いて行かれるも直線だけで差し切るといった形。

先行力や基礎スピードを踏まえると、今回の条件では14質になった前走のように置いて行かれる可能性は高く、前崩れの展開が起きない限り差し届かないイメージが個人的にはある。

というのも、使える脚が短いタイプだと思うので、後方から差し込むとなるとラスト甘くなり、前がバテない限り掲示板までという差し届かない状況がイメージとしてある。

やはり、前走の内容やミモザ賞の内容からベストは中山だと個人的には思う。

そのミモザ賞は、ウインマリリンやウインキートス相手に3着した内容で、どちらも中山巧者だが4角出口の手前変換のタイミングミスがなければウインキートスとの着差は分からなかったし、ピッチ走法から来る機動力や急坂適性などを踏まえると中山>東京のイメージ。

今回好走するとしたら好位~中団のイン。出来るだけ前のポジションからイン差しという形だろうが、枠も外目で並び的にも少々マイナス視したい。

適性評価:B
能力評価:A
総合評価:B

 

5枠10番 レッドベルディエス

福島で行われた1勝クラス以外、好走歴は全て後傾ラップのトップスピード戦。

短縮14質は適性外で自力不足。

今回は軽視の方向で。

適性評価:C
能力評価:C
総合評価:C

 

6枠11番 ダノンファンタジー

昨年のヴィクトリアマイルでは、スタート後にメジェールスーに進路カットされ、加減速の負荷を受けながらポジション下げ。

それが敗因となり、結果的にポジションの差で届かなかったが、直線でもじわじわと脚を使えており、14質系の持続力と基礎スピードを伺える内容であった。

その内容は後の阪神カップで証明する形となり、着差0.3秒の快勝と14質に対する適性の高さを見せた。

2走前の阪急杯は5着と終わったが、出遅れからポジションが取れず、イン前有利を外5頭分ほど回した4角10番手から届かず。

直線進路が狭くなり少し挟まれる場面もあったし、コーナー外を回した分の負荷もあったので、上がりタイムで劣ったのも理由が付く。

前走の高松宮記念では、ハイペース先行の展開不利に加え、苦手とする重馬場による敗戦と理由は付く。

つまりこの馬のベスト条件は、良馬場14質を前受けする形で、基礎スピードを存分に活かす競馬が望ましい。

ちなみにスプリント質ではスピード足りず、マイル質では決め手足らずとなるだろう。

今回良馬場替わりの14質マイルに替わるのは、この馬にとって条件は好転する。

折り合いに関しては、14質や1400mであれば問題ないはずなので、とにかく流れるであろうペースを前受けしたい。

不安点は間隔詰めローテ。

休み明けでハイパフォーマンスをしてきた馬だけあって、叩き3戦目の今回でどこまでパフォーマンスを上げてこれるか。

好走歴が前哨戦に集まっているのも、休み明けという理由もあったと思うので、どこまで出し切れるか。

適性評価:A
能力評価:A
総合評価:A

 

6枠12番 サウンドキアラ

この馬のベストは14質と思っている。

マイル質では溜めてからの決め手不足となり、スプリント質では基礎スピード不足となる。

そのなかでも14だと、テンと前半の基礎スピード不足でポジションを取れない可能性がある。

ポジションを取れないと、決め手がないので差し込んでこれないのが致命的なところ。

それが顕著にでたのが阪神カップで、このレースではテンで劣りポジションを取れず中団外からの競馬で、4角外を回す形となった。

決め手のない馬のコーナーロスは致命的で、結果的にも伸び足りず4着と凡走している。

つまり、14質競馬を先行好位で立ち回り持続性能で押し切るというのが、この馬の好走パターン。

となるとメンバーと枠次第ではあるが、テンや基礎スピードの速い馬が揃う1400mより、マイル路線組の方がこの馬のテンと基礎スピードでポジションが取りやすいため、ベストは14質マイルだと私は思う。

実際に昨年2着したヴィクトリアマイルを見ても、マイル質ではなく14質の形を大外枠からすんなりポジションを取り、そのまま粘って2着に残している。

このことからも、ヴィクトリアマイルの舞台はベスト条件といえる。

また近走凡走続きではあるが、スワンSは牡馬混合で休み明け、マイルCSはトップスピード戦を後方競馬、阪神カップは上記の通り。

前走高松宮記念に関しては、馬場補正があったとは言えコーナー大外を回された遠心力的負荷は大きかったし、重馬場にしては前半速かった展開を大外枠からポジションを取れなかったことで理由は付く。

レシステンシア比較では劣ってしまったが、外先行の関係でマルターズディオサ比較でパフォーマンス上はこちら。

2F延長のメリットはレシステンシア比較だとこちらの方が大きいし、逆転まであっても良いように思える。

適性評価:A
能力評価:A
総合評価:A

 

7枠13番 プールヴィル

この馬はストライドが大きくギアチェンジ性能よりも持続性能に長けているタイプ。

前走阪神牝馬Sでは、スムーズに好位の外を回って直線追い出したが、ギアチェンジ不足で抜け出せず、トップスピード不足で差し切れない形となり適性負け。

また、昨年の阪神牝馬Sは7着だが、4角~直線詰まりで加速部で加速できなかったことが致命的。

それでも3着馬に着差0.2秒と着は詰めており、能力の裏付けは十分取れる内容であった。

今回東京マイルに替わり、ペースが流れ14質になることは、ギアチェンジやトップスピードが問われにくい形となるので、この馬にとって条件はかなり向く形となるだろう。

枠もスムーズな競馬が出来る外枠確保はプラス。

鞍上に関して推したくない人も多いと思うが、オッズが釣り合うので期待値的には十分。

適性評価:A
能力評価:B
総合評価:A

 

7枠14番 ディアンドル

ストライドが広く持続性能に長けており、揉まれず一本調子の競馬が望ましい。

前走もスロー単騎逃げから追い出しを待って逃げ切り重賞勝ちと、ハマった感は否めない。

2走前もハイペースを離れた番手で、この馬自体平均~稍スローの馬郡縦長で進んだ形で、見た目以上に展開利があった中の好走だろう。

となると、若駒時代にスプリントで好走していた形よりも、今は前半基礎スピードが求められない形がこの馬に合っていると思う。

適性評価:B
能力評価:B
総合評価:B

 

7枠15番 アフランシール

2走前は出遅れから置いて行かれる形で、ちぐはぐな競馬からコーナー外の不利も受けつつ直線脚を使えず。

前走は外枠から壁を作れず折り合いを欠いた形となり、直線は11.2-10.9でスピード負けするも、ストライドを活かした持続性能を武器にL1(12.1)の前がキツくなったところで詰め、着差0.3と縮めた内容で持続性能を評価していい内容。

今回距離短縮で14質東京マイルならば、折り合い面踏まえても適性面はかなり好転するだろう。

ただし、このメンバーではやはり自力不足。

完璧に運んでどこまでかだが、マイルメンバーでもテンは足りていないので。

適性評価:B
能力評価:C
総合評価:C

 

 

8枠16番 リアアメリア

前走の敗因が個人的にまだ定かではないが、仮説はいくつかある。

①間隔。この馬は休み明けでハイパフォーマンスをしてきた馬で、ディープ産駒の鮮度を保つMの法則的な理由。

②トップスピードの限界値だったパターン。3歳秋から中距離路線を走ってきたことや、アルテミスSで上がり最速33.0秒。阪神牝馬Sで上がり32.9秒。恐らくこの馬にとってこのラインが限界値だったのではないかと思う。

③直線左手前より右手前の方が鋭いパターン。つまり左回り巧者の可能性。

つまり間隔詰めの臨戦は苦手な部類で、マイルは短くスピード性能的に中距離路線の馬にシフトしてきており、直線右手前の方が切れるのではないかと思っている。

次に、この馬のヴィクトリア適性だが、左回りは良いとしても、基礎スピード的観点から適性は低いと見る。

前走マイルで基礎スピード不足な面を見せたことや、そもそも溜めて弾ける馬なので、今回の14質では溜めが効かず力は出し切れない可能性が高い。

これに関しては14質になった阪神JFで負けている通りである。

加えて休み明けでパフォーマンスを上げるタイプの馬が、今回叩き3戦目ではパフォーマンス減の可能性も考慮しなくてはならない。

今回は軽視したい。

適性評価:B
能力評価:A
総合評価:B

 

 

8枠17番 スマイルカナ

他馬を気にする面を若駒の頃から見せており、少しは成長しているが、まだ課題は残る状態にある。

前走は、休み明けで大幅に馬体減に加え、レース前からテンション高く、レース中も内枠から端を切れず馬郡で力みっぱなしと、結果全く力を出せない形で惨敗した。

今回はメンバー見ても、テンの速さからして端は切れないメンバー構成だし、控えると力むので少々条件は厳しいように思える。

また、この馬の適性面の話だが、レシステンシアのように淀みなく流して粘り込むような競馬ではなく、平均ペースから道中一息ついて後半突き放すような逃げを好むタイプ。

分かりやすく言うと、コントラチェックの前半ちょっと遅いバージョンのようなイメージ。

となると、今回仮に控えて折り合えたとしても、中間緩まない限りこの馬の適性条件とはズレるし、そもそも控えて折り合うことは可能性薄。

なので、自ら逃げて得意のラップを刻むしかないが、端を切れる可能性もこれまた薄い。

個人的には買い要素は少ないと思うので、今回は軽視の方向で考えている。

適性評価:B
能力評価:B
総合評価:B

 

 

8枠18番 レシステンシア

とにかくスピードを持続させる能力に長けており14質がベスト。

積極的行って後続をバテさせるような競馬を得意としている。

その競馬でハイパフォーマンスだったのが阪神JFだろう。

逆にペースを緩めて溜めてしまうと、トップスピードが足りずにキレ負けしてしまうのはチューリップ賞、NHKマイル、マイルCSを見ての通りだろう。

そういう意味でも14質になりやすい高速東京マイルは条件としては良い。

今回テンの速い逃げ馬が揃ったが、流れさえすれば端を切る必要はないと思っているので、とにかく14質競馬が出来ればといったところ。

ただし、マイルという距離はギリギリでベストは1400m、パワータイプで馬場は渋ったほうが良いだろう。

となるとベスト条件とは外れるので、その点オッズとのバランスは少々考えなくてはならない。

適性評価:B
能力評価:B
総合評価:B

 

 

4.最終予想

◎ 6グランアレグリア

〇 12サウンドキアラ

▲ 11ダノンファンタジー

☆ 13プールヴィル

△ 7マルターズディオサ

△ 18レシステンシア

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