1.コース解説・ラップ分析
中山牝馬S 過去5年の平均ラップ
前後半3F(37.0-35.5)
12.7 12.1 12.2 12.3 11.9 12.0 12.0 11.5 11.9
坂スタートの為前半スローで流れやすい。
中山記念と同じ舞台ですが、前有利の中山記念に比べ、データで言うとこちらの方が差しが効いています。
個人的仮説ですが、牝馬限定戦の為、中間ラップを比べるとこちらの方が緩んでいます。
普通ペースが緩んでいれば前有利になりますが、中山内回りのコーナー角が緩むことで、後方の馬が捲りやすく、結果的に捲り差しが効きやすくなっていると推測します。
また、2回中山開催週の中山記念より、3週目の中山牝馬Sの方が内の馬場荒れが進んでいることも原因のひとつかと思います。(1回中山はCコース、約1か月後の2回中山はAコースなので、2回中山の初週は内良好)
まとめると、この舞台で必要な適性は持続力+機動力。前半が緩みやすい為、良馬場開催ならタフさ寄りも、トップスピードの質が問われる。
今週は雨予報なので、TSよりもタフさが求められるだろう。
①持続力
②機動力
③タフさ
2.全頭診断
※枠順や追い切りの評価なしで、馬の適性をフラットに表した物ですので参考程度までに。
※チャートや一致率はあくまで目安でお考え下さい。ベースは見解です。
※除外対象馬に関しては確定次第追記します。
アブレイズ
この馬のベストパフォーマンスは何といってもフラワーCだろう。
持ち味のスタミナを活かして前傾1.1秒を前から抜け出したレース。
その後オークスではトップスピード比べで負けており、タフさを活かせるレースに適性がある。
そして前走はハイペースで後半上がりの掛かるタフな展開を後方から追い込みハナ差3着なら優秀だし、やはりこういった展開を好むのだろう。
メンバー的にも上がマジックキャッスル、ランブリングアレー、ウラヌスチャームなら能力の裏付けも十分。
今週の中山は土曜午前にまとまった雨予報が出ており道悪濃厚。
愛知杯の見解で述べたように、上がりの掛かるタフな条件への距離短縮時に狙っているので、ここは狙い目かと思う。
※一致率は低いが、雨でTSよりタフさが求められるので、合わない要素としては機動力くらいか。
アルーシャ
この馬はワンペースのスピードを持続させる性能に長けている。
2走前のスワンSや、道中ポジションを上げながら持続力で残したパラダイスSが良い例。
こういった道中からスピードを持続させる能力に長けた馬は、ワンペースラップになりやすい短距離や1400質マイルに適性が向く。
前走はマイルとはいえ、14質寄りになりやすい舞台でもあったので、その点適性の高い舞台だった。
更に延長して中山18だと、通常なら溜めてトップスピードが求められ適性評価は低くなるが、今年は雨でギアチェンジ性能は必要ない。
むしろワンぺースで走れる能力が活きる条件になるので、アルーシャにとっては恵みの雨だろう。
インターミッション
ピッチ走法で機動力もあり持続性能も高く、中山16で好走実績が多いように中山の適性は評価していいだろう。
ただし前走は、相手関係が楽になったなか斤量53キロ。インの好位で立ち回り直線スムーズに真ん中へ出したが上には離された。
ここは単純に能力差だろうし、評価できる内容ではない。
雨でどこまで誤魔化せるかだが、能力的に抑えまでが妥当だろう。
サトノダムゼル
新潟記念でトップスピードが劣ったように、トップスピードよりもタフさが求められる条件の方が合う。
ただそれでも新潟記念5着と適性外のレースで結果を残しポテンシャルは評価していい。
2前走が適性条件で、楽逃げしたトーラスジェミニを交わせなかったが、中山18の適性は十分示した。
前走はハイペースを離れた4番手で追走したが、この馬自身59.4-59.3で進んでおり、中京20でこの入りは展開不利といってもいい。
それでも、7着に残したのは自力の高さだろう。
適性舞台に戻り、ピッチ走法で道悪も苦にしない。
ここは狙い目と見る。
シーズンズギフト
シャドウディーヴァ
右回りだと内にモタれる面があり、ベストが左回りなのは有名な話だが、クイーンSでは真っ直ぐ走れており成長を感じる。
タイプ的には持続タイプ。
3走前のクイーンSはワンペース持続ラップの中、L4から動かし始め長く脚を使っての着差なし4着と距離ロスを考えたら十分な内容だし、持続性能を高く評価できる内容。
東京1600mのヴィクトリアマイルで大敗したが、14質になり追走不足と道中の接触、イン前有利と理由は付く。
ベストは18~2000mのパワー馬場で持続力勝負。
このレースのラスト3F内のどこかで、加速ラップ(個別)を踏めたのはサラキアとシャドウディーヴァだけ。
そのサラキアには完敗だったが、後のエリ女2着、有馬記念2着馬なら相手が悪かったし、L2をサラキア以外で唯一加速ラップを踏んで食らいついた内容は評価しなくてはならない。
スイープセレリタス
デンコウアンジュ
ピッチ走法で一瞬のキレが長所。
その為外を回すと甘くなり、それが顕著に出たのが、外を回してラスト甘くなりエスポワールに差し返された昨年の中山牝馬S。
先行力がないので、この馬がベストなパフォーマンスを見せる時は基本イン差し競馬。
2走前の愛知杯は外を回して後半厳しくなったし、前走は前有利の中でイン差しで3着馬に着差0.1秒なら十分な内容。
色々注文付きになるし詰まるリスクもあるが一瞬の脚は鋭いのでハマり待ちではあるが、ピッチ走法で小回りへの対応や馬郡を割る能力はあるので、内枠を引きたいところ。
ドナアトラエンテ
フェアリーポルカ
ホウオウピースフル
ランブリングアレー
リアアメリア
リリーバレロ
恐らく右回りの対応自体に問題ないが、ベストは左回りの直線長いコースだと思おう。
左回りの直線長い舞台で、直線右手前→残り1F以降左手前に変えてもうひと伸びできる馬で、3.4走前が良い例だろう。
右回りの直線短いコースだどパフォーマンスを落とす可能性は高い。
ロザムール
スロー競馬の逃げ先行競馬で成績を残してきた馬。
4走前はペースが流れて勝はいしたが、後傾1.8秒で前決着の相手薄なので評価はできない。
2走前は後傾1.5秒のスロー逃げでバイアスも向いた。
ロフティフレーズ
3.展開と馬場
重不良開催濃厚。
当日発送時刻の風は落ち着きそうだが、悪天候につきここは読み切れない。
展開や馬場よりも、道悪適性に注目して印を置くのがベストか。
4.最終予想
◎ 15サトノダムゼル
〇 11ロザムール
▲ 14シーズンズギフト
☆ 8デンコウアンジュ
抑 3連系なら手広く