1.コース解説・ラップ分析
※今年は阪神開催なので過去のラップサンプルなし
今年は阪神1400mで開催されるが、求められる適性としては距離通り1400m質の基礎スピードとそれを維持する持続力。
先週の高速馬場を踏まえると、道中のスピードはまず必要だし、先週のイン前天国を加味すると騎手意識もイン前に寄りペースは速くなるだろう。
とにかく、基礎スピードと持続力に長けた馬を狙っていきたい。
①持続力
②基礎スピード
2.2020年度:総合S評価成績
3.全頭診断
見解に加え、能力・適性を以下の表のように4段階評価で振り分けました。
※あくまで枠順や追い切り確認前の私個人の評価ですので参考程度までに。
評価の内容 | |
能力 | 単純な能力評価 |
適性 | 「距離」「舞台」「馬場」の適性評価 |
S | メンバー内で抜けていると評価 |
A | 評価は高いが抜けてはいない |
B | 可もなく、不可もなく |
C | 低評価 |
? | 能力または適性が未知数 |
※除外対象馬に関しては確定次第追記します。
※チャートや一致率はあくまで目安でお考え下さい。ベースは見解です。
アイラブテーラー
12.1 – 10.5 – 10.9 – 11.0 – 11.5 – 12.1
内でロスなく回りイン突き。ピッチ走法なこともあり、進路の狭いところを割って上がり最速で追い込んできた。スプリントは忙しい可能性はある。
1200mでも実績は出してるし、京阪杯でも故障馬の影響がなければ結果は分からなかっただろう。
ただしベストはスプリントよりも1400m。
後の重賞勝ち馬エイティンガールを下した6走前の桂川Sは、スプリント戦ながら1400m寄りの適性が問われたレース内容。
前走はレースになってないので無視するが、スプリントからの距離延長はプラスに働くだろう。
アフランシール
これまでマイル質のレースで好走しており、1400質は基礎スピードで足りない可能性が高い。
1400mでハイペース戦だった3走前は、展開利+インで溜めて直線スムーズ追い出す完璧な競馬。
馬の能力やここへの適性は評価しずらい。
アマルフィコースト
11.8 – 10.9 – 11.8 – 11.9 – 11.0 – 11.8
中間緩んでギアチェンジの質も求められた。ワンペースの持続性能を武器とする馬なのでギアチェンジ戦は向かなかった。
3走前のオパールSは4着に負けはしたが、ハイペース後方有利の中、3着馬に着差0.1秒に粘っており持続性能の評価に繋がる。
2走前はハイペース5番手追走。展開不利はそこまで受けてないが、後方外差しに展開が向き差し決着。
5番手以上の馬はすべて垂れたおり、唯一内で粘り残した内容で、早仕掛けながら3着馬と着差0.2秒は悪くないし、3走前同様持続性能の評価に繋がる。
前走は上記の通り、持続性能が活かしずらいレース質だったし、持続性能を活かせる舞台に距離延長で今のイン前有利の馬場なら、枠次第でバイアス有利に乗れる。
急坂も苦にしないタイプで、阪神1400mは合うだろう。
アンリミット
1400mという距離自体は合うが、高速馬場では自力が足りない。
ここは軽視。
イベリス
12.1 – 10.8 – 11.1 – 11.4 – 11.3 – 11.4 – 11.6
自ら逃げて1400質ラップに。3.4着のインディチャンプ・サウンドキアラに着差0.1秒なら十分評価できる内容だし、やはりマイル質より14質のスピードと持続力が武器だろう。
近2走逃げて掲示板に残しているが、特に前走は上記の通り着差を考えたら、あのメンバーレベルで十分な内容。
2走前のリゲルSはレベル的に阪神Cより落ちるが、ここは中間溜めるような逃げになりマイル質のレースになったことが敗因だろう。
つまり、スピードと持続力で押し切るようなレースが得意であり、それが出たのが前走の阪神Cだろう。
ここのパフォーマンスは高かったし、同じ舞台で高速馬場ならまずマイル質にはまずならない。
持続性能を活かすような逃げか先行押切が出来れば、ここでは上位の存在だろう。
カリオストロ
12.5 – 11.2 – 11.5 – 11.6 – 11.1 – 11.3 – 12.2
外枠から折り合い欠いて暴走。直線ガス欠も仕方ない。
前走もそうだが、折り合い難のあるタイプで、休み明けで落ち着いてくれれば。
揉まれ弱さも見せるので、上記の件も含めある程度条件付きになる。
となると2走前のように気持ちよく単騎逃げがベストだろう。
ギルデッドミラー
12.6 – 11.2 – 11.8 – 12.1 – 11.8 – 11.1 – 10.8 – 11.7
スロー瞬発戦。道中緩んでギアチェンジ×トップスピード戦でキレ負け。後述するが、マイル質のレースではトップスピードが足りない。
阪神1400mで勝利した1勝クラス、1400質になったNHKマイルや中京記念で着差をまとめ、上記の通りマイル質のレースでキレ負け。
つまりベストは1400m質のレースであり、スピードを持続する能力に長けている。
ただし2走前の信越Sでは、夏越して-馬体重と成長はあまり感じられず、レースでも動けていない。
舞台設定は問題ないが、能力面は疑っているし、休み明けで動けるかという点も課題にはなる。
個人的には抑えまでか。
シャインガーネット
前走は折り合いを欠いたし、もともと1400mでの実績がある通り距離短縮は合うだろう。
ただし、そもそも能力の高さはこれまで見せてきていないし、長期休養明けで動けるかという点も課題。
買い要素としては距離短縮のみ。個人的には買っても抑えまで。
ビッククインバイオ
12.4 – 11.4 – 11.4 – 11.5 – 11.7 – 11.8 – 11.2 – 11.8
ミドル持続戦。離れた3番手を追走し着は詰めているが、ラスト持続力で足りなくなり失速。稍折り合いを欠いていたこともあるが、ほぼ同じポジションにいたミラアイトーンには完敗。
2走前のターコイズSも同様、5着と着は残してはいるが、離れた先行集団の内で運び直線はそのまま内で残しての5着。
展開や位置取り、トラックバイアスも向いたし、機動力や持続力の評価には繋がらない内容。
前走も折り合いを欠いているように、気性難のあるタイプなので、距離短縮自体は向くが自力や持続性能で足りるか。
ブランノワール
2走前のポートアイランドSが1400質よりになったが、ここで結果は出なかった。
これまでのレースも加味しても、1400質ではなくマイル質の馬だろう。
ここでは軽視。
マリアズハート
ベストは中山や小倉スプリントだろう。
後方一発の馬なので、前半が速くなりやすく差しが決まりやすい舞台がいい。
14質スプリントの経験はなく、1400mへの延長がどう出るかだが、まず自力で厳しいかと思う。
メイショウケイメイ
まず自力が足りないか。
短縮は良いがスプリントでワンチャン。
メイショウショウブ
昨年阪神Cを好走しているように、基礎スピードと持続力は足りている。
函館SSでは出負けから二の足使ってポジションをとった分の消耗が後半あったと思う。
ただそれでも3着イベリスと着差0.1秒に粘れているなら内容は悪くない。
休み明けで動ければ、距離短縮踏まえチャンスはあるだろう。
ヤマカツマーメイド
自力不足。特に推せる材料なし。
リバティハイツ
12.1 – 10.4 – 11.2 – 11.3 – 11.6 – 11.7
ハイペースだが3番手以降はミドル程度で、直線必要な持続力を考慮すると14質スプリントだっただろう。また直線向かい風の影響で前2頭以外の先行馬には恩恵が大きかった。リバティハイツは4角でポジションを落とし、着差0.1秒まで追い込んできた内容。勝ち馬のシヴァージはともかく、2.3着馬は展開や風の恩恵はあったし、そこに迫れた内容は強かった。
前走内容も考慮すると、ベストは14質だろう。
上記の通り前走の内容は強く、前有利の展開や風がなければ着は十分入れ替わっていた。
懸念点は斤量。
前走から+2キロとなり、56キロを背負うのは初になる。
馬格のある馬ではないので、馬にもたらす影響はひとつ頭に入れておいたほうが良い。
リリーバレロ
基礎スピードと持続力に関しては、3走前で足りているので14への短縮は問題ないが、右回り替わりはひとつ課題。
課題とは言っても、過去福島で走ったレースを見る限り、恐らく右回りの対応自体に問題ないが、ベストは左回りだと思おう。
左回りの直線長い舞台で、直線右手前→残り1F以降左手前に変えてもうひと伸びできる馬で、2.3走前が良い例だろう。
右回りの直線短いコースに替わるのは、熟せるけどパフォーマンスを落とす可能性は高いと予想。
4.展開と馬場
土曜は高速馬場開催。
イン前のバイアスが強かったが、例年よりは馬場が傷んでいる印象。
基本イン前有利でいいと思うが、ペースが流れた場合、馬場の痛みも考慮して外差しにもチャンスはありそう。
展開的に先行馬多数で、ミドル~ハイペースを想定。
当日の馬場を見たいが、前日段階ではある程度外差しの馬にも注意したい。
5.最終予想
◎ 4イベリス
〇 16リバティハイツ
▲ 10アマルフィコースト
☆ 13メイショウショウブ
抑 1カリオストロ