1.コース解説・ラップ分析
前後半3F(36.0-33.9)
12.7 11.3 12.0 12.0 11.9 11.0 11.1 11.7
スローからの瞬発トップスピード戦になりやすい舞台。
その為、先行馬の成績が良く、先行力は一つプラスとなる。
中間が緩み、後半は3Fの瞬発力勝負。
トップスピードの質とギアチェンジの質が最大限に求められる。
阪神外回りマイルなので、3.4角で内がごちゃ付きやすい傾向の為、好位中団で競馬する馬は内より外の方が、直線スムーズに加速できる。
①瞬発力
②トップスピード
2.全頭診断
※枠順や追い切りの評価なしで、馬の適性をフラットに表した物ですので参考程度までに。
※チャートや一致率はあくまで目安でお考え下さい。ベースは見解です。
※除外対象馬に関しては確定次第追記します。
イベリス
2走前の阪神カップでは基礎スピードと持続力を活かし、インディチャンプ・サウンドキアラに着差0.1秒なら十分評価できる内容だし、やはりマイル質より14質のスピードと持続力が武器だろう。
前走もバイアスイン前を単騎逃げで、阪神カップと同じ(34.0-34.3)のラップバランスで走り突き抜けた。
ちなみに、マイル質になった3走前は、スロー単騎逃げで直線脚が持たなかったように、ベスト14なのは明らか。
逃げ馬不在で楽に行けるとはいえ、同じ展開でオープン通用しなかったので、マイルG2で高くは評価できない。
バイアスが究極に前なら抑えまで。
エーポス
上がりの掛かる条件で2勝してきている。
4走前なんかは、完全にトップスピードで劣っており、上がりの掛かる条件はほしい。
2走前のフィリーズレビューでは、ハイペースで前が残った中、距離ロスなく内から突きラスト抜けたが、進路と前が垂れていたことを考えても内容はそこまで強くない。
相手関係的にも評価できず、能力の裏付けにはならない。
今回長欠明けでも、乗り込み十分なので力は出してくるかもしれないが、上がりの掛かる条件でないとキレ負け濃厚と見ている。
ギルデッドミラー
2走前はスロー瞬発戦でマイル質の流れ。
前有利の展開で後方大外一気+直線逆手前と、不利+適性で敗因は明確。
阪神1400mで勝利した1勝クラス、14質になったNHKマイルや中京記念で着差をまとめ、前走も14で結果を残していることから14質を得意としているのは明らか。
今回距離延長は課題で、トップスピードが求められた場合キレ負けする可能性は高い。
ただピッチ走法で急坂得意なタイプなので、適性的には全く推せないわけではない。
先行する条件でバイアスが味方すれば。
デゼル
基礎スピード的にも中距離馬だが、前走(35.3-35.3)の引き締まったラップで快勝しており、マイルでもスローであれば対応可能かと思う。
この馬の長所は、なんといってもトップスピード。
あまり溜められなかった前走で、あれだけ走れるのであれば、阪神外回りで嫌う要素があまりない。
またTS持続的な面では短いが、かといってラスト明らかに甘くなるようなタイプではない印象。
3走前のローズでは内を立ち回った馬が上位で、大外を回した馬が差し届かなかった内容だったが、デゼルも大外一気で中京のコーナー外の遠心力的な不利を受けながら、L3個別(11.5-11.0-11.3)程度で最後まで脚は残っている。
距離的な関係で適性がベストとまではいかないが、前走内容から外回りマイルなら対応可能と判断する。
また、今回休み明けだが中間自己ベスト更新しているくらい動けているので、力は出してくるだろうと思う。
あとは追い込みキレる脚があるのかどうかだが、本物なら届くはず。
ちなみに2走前の負けだが、コーナー~直線で詰まり、直線で手前を3回も変えている。
前が開いて加速したいところで逆手前だったこと、休み明け+16キロだったことも合わさり力は全く出し切れていない。
敗因は明確なので度外視で良いだろう。
ドナウデルタ
基礎スピードが高いことからも、ワンペースで走り続けることに長けている。
となると、得意条件は中山1600mや各1400mの14質舞台。
実際に良績が1400mに集まっているのはその影響。
トップスピードや瞬発力が求められるマイル質の舞台では、キレ負けする可能性が高く、立ち回りでどこまで誤魔化せるかだろう。
短縮時か14質マイル替わりに狙いたい。
ブランノワール
前走は基礎スピード足りずも、中間一度緩んだ為先行馬不利で差し展開を、後方外でスムーズに加速を付けて差してきた。
ストライド走法なことからも、外で加速を付けられた点や展開の恩恵があった3着。
基礎スピード的にもベストは14ではなくマイルだろう。
ただしギアチェンジできるタイプではないので、外で早めからギアを入れていきたいタイプ。
2走前のマイル戦では、加速部での進路カットが加速に響きラスト詰め切れなかったと見ているので、やはりコーナーからスムーズにギアを入れていきたい。
つまり3F瞬発戦では差し遅れる可能性があるので、まずは外枠が欲しいところ。
プールヴィル
昨年7着だが、4角~直線詰まりで加速部で加速できなかったことが致命的。
この馬はストライドが大きくギアチェンジ性能が低いので、最低でもL3下りの加速部からギアを上げていきたいところだった。
それでも3着馬に着差0.2秒と着は詰めており、能力の裏付けは十分取れる内容であった。
ただし、ギアチェンジとトップスピードに欠ける馬なので、ペースは流れた方がよく、先行力的にもスローの瞬発戦となればキレ負けする可能性は高い。
テンのスピード的にも鞍上的にもポジションを取れる可能性は薄いので、スロー瞬発戦なら自力で掲示板付近にいるイメージが強い。
外目の枠なら抑えまで。ペースは流れたほうが良い。
マジックキャッスル
近2走の通りタフな消耗戦を追い込みというのがベスト条件。
だだし、ピッチ走法から来るギアチェンジ+トップスピードの質もそこそこ高いのはオークスの通り。
基礎スピード的な観点から、ベストは中距離路線かと思う。
マイルのスロー瞬発戦だと差し届かないケースが考えられるので、同じ後方の馬だったらTS質とテンのスピードでデゼルを上に取りたい。
好走してきてもおかしくはないが、使える脚は短いので、後方からとなると前走のように前が崩れる展開の助けは欲しい。
メイショウグロッケ
ピッチが速くギアチェンジに長けている馬。
スプリントで結果を出しているが、溜めの効いた京都牝馬SやユートピアSで結果を残しているように、ベストはスプリントよりも14質や14質マイル。
マイルだと折り合いはひとつ課題で、前走の六甲Sでは前半折り合いを欠いた分後半の消耗に繋がった。
今回逃げはイベリス濃厚なので、ペースがある程度流れるようなら、自力の高い馬なので好走してもおかしくないが、セントウルSと前走の内容からベストは14質なので、展開は鍵になるだろう。
ちなみにスローを折り合ったとしても、良馬場マイル質のTS比べになったらキレ負けする可能性は高い。
メジェールスー
マイルでは能力不足で、ここは軽視。
リアアメリア
高速馬場のトップスピード戦がこの馬のベスト条件。
不良馬場の前走は直線でもすぐ逆手前に変えていたし度外視可能。
ストライドが広く持続性能に長けているが、ギアチェンジが特別遅いわけでもない。
内で詰まらない限り、トップスピードと最低限のギアチェンジは足りていると思うので外枠希望。
短縮マイルに関しては、14質にならない限り基礎スピードは足りるだろう。
良馬場、大箱、TS求められる舞台替わりで、パフォーマンスは上げてくる可能性が高い。
ひとつ懸念点は間隔だが、道悪の桜花賞→良馬場オークスの今回と似たような感覚と条件替わりでパフォーマンスを落とさなかったので問題ないとは思う。
ロフティフレーズ
3.展開と馬場
Bコース替わり初週。
これまでの阪神の路盤を考えると、急にタフになることは想定しずらく、ある程度時計は出る想定。
バイアスは開けてみないとわからないが、展開としてはイベリスの逃げでスロー~ミドルを想定。
決め手のある馬を素直に狙っていきたい。
4.最終予想
◎ 8リアアメリア
〇 10デゼル
☆ 11プールヴィル