お疲れ様です。
今回はマイルCSと安田記念の関係性について考察していきます。
というのも、「安田記念を好走した馬はマイルCSを凡走する」「マイルCSを好走した馬は安田記念を凡走する」という現象がよく起こります。これは有名な話ですが、実際のところ本当なのか?また原因はなんなのか考察していきます。
※あくまで個人の見解です。
1.連続馬券内は難関?近年の出走馬を例に
連続で馬券内に来ることがどれだけ難しいか、近年の出走馬を何頭か見ていきましょう。
・アエロリット
安田記念 2着 → マイルCS 12着→安田記念 2着
安田記念 2着 → マイルCS 12着→安田記念 2着
・ステルヴィオ
マイルCS 1着 → 安田記念 8着
マイルCS 1着 → 安田記念 8着
・ペルシアンナイト
マイルCS 1着 → 安田記念 6着 → マイルCS 2着 → 安田記念 10着
マイルCS 1着 → 安田記念 6着 → マイルCS 2着 → 安田記念 10着
・モズアスコット
安田記念 1着 → マイルCS 13着
安田記念 1着 → マイルCS 13着
これだけ有名な馬が連覇に苦しんでおり、非常に難解となっています。
※昨年インディチャンプは見事連覇達成しました。
次にこの原因について考察していきます。
1.連続馬券内は難関?近年の出走馬を例に
原因については様々な理由が考えられます。
①輸送 ②コース形態 ③右左回り ④開催時期の馬場状態 など
特にコース形態は直線の坂や長さ等明確に違ってくるのでこの点も原因としてよく言われています。
今回はもう少し原因を考察するためラップからも分析してみます。
マイルCS 過去10年の平均レースラップ
前後半3F 34.53 – 34.76(前傾 -0.23秒)
12.31 – 10.87 – 11.35 – 11.99 – 11.59 – 11.42 – 11.48 – 11.86
前後半3F 34.53 – 34.76(前傾 -0.23秒)
12.31 – 10.87 – 11.35 – 11.99 – 11.59 – 11.42 – 11.48 – 11.86
安田記念 過去10年平均レースラップ
前後半3F 34.11 – 35.12(前傾 -1.01秒)
12.19 – 10.77 – 11.15 – 11.57 – 11.66 – 11.41 – 11.50 – 12.21
前後半3F 34.11 – 35.12(前傾 -1.01秒)
12.19 – 10.77 – 11.15 – 11.57 – 11.66 – 11.41 – 11.50 – 12.21
ポイント
①安田記念は約1秒程の前傾ラップに比べ、マイルCSは前傾約0.2秒
②マイルCSはテンの4F目でラップが緩む(3コーナー手前の坂とカーブでラップが緩む)
この2点が安田記念を好走してマイルCSを凡走する(逆も然り)カラクリに関係していると思われます。
つまり前傾ラップで中間よどみなく流れる東京では脚が溜まらず凡走した馬が、少し緩んだペースで中間脚を溜めやすいマイルCS好走していると推測します。