1.コース解説・ラップ分析
AJCC 過去5年の平均ラップ
前後半3F(36.6 – 35.8)
12.6 – 11.3 – 12.6 – 12.3 – 12.4 – 12.2 – 12.1 – 11.8 – 11.9 – 11.7 – 12.2
スタートしてすぐ上り坂となる為、前半はスローで入りやすく、急坂2回登る関係でタフさも求められるため、マイルよりも中長距離タイプに適性が向きやすい。
2019年のようにドスローで流れL2で瞬発力を求められたレースもあるが、基本的に持続力+機動力のロングスパート戦となる舞台。
また前半スローになりやすい為、前が有利な傾向で、逃げ36.4% 先行37.8% 中団19.2% 後方0%で、先行力はアドバンテージになる。
また、今回は土日で雨予報となる為、道悪適性に関しても触れていきたい。
①持続力
②機動力
③タフさ
2.2020年度:総合S評価成績
3.全頭診断
見解に加え、能力・適性を以下の表のように4段階評価で振り分けました。
※あくまで枠順や追い切り確認前の私個人の評価ですので参考程度までに。
評価の内容 | |
能力 | 単純な能力評価 |
適性 | 「距離」「舞台」「馬場」の適性評価 |
S | メンバー内で抜けていると評価 |
A | 評価は高いが抜けてはいない |
B | 可もなく、不可もなく |
C | 低評価 |
? | 能力または適性が未知数 |
※除外対象馬に関しては確定次第追記します。
※チャートや一致率はあくまで目安でお考え下さい。ベースは見解です。
アリストテレス
12.8 – 11.9 – 12.1 – 13.3 – 12.1 – 11.9 – 13.1 – 12.4 – 12.5 – 12.7 – 12.9 – 12.2 – 11.8 – 11.6 – 12.2
スロー持続戦。コントレイル徹底マークで完璧な騎乗。ハナ差追い詰めるも届かず。コントレイルは距離が長いうえにずっとプレッシャーをかけられ、苦手なタフ馬場での勝利。これは強すぎる。例えだが、コントレイルの能力が2~3段階落ち、アリストテレスは舞台設定など条件が向いた上でのハナ差2着。この内容でコントレイルと同等と見るのは違うというのが個人的解釈。
ウインマリリン
12.6 – 11.1 – 11.2 – 12.3 – 12.1 – 12.0 – 12.2 – 12.0 – 11.9 – 11.1 – 11.8
ミドル持続戦。後続スロー。上位3頭は3.4角を捲り加速を付けた馬だがここは実力上位。コーナーラップ見ても内>外が有利で、ノームコア後退の影響も受けていない。2番手で後傾1.7秒程度の緩んだレースをインの3番手で立ち回りこの結果だと、実力というより立ち回りの上手さで転がってきた4着。
サトノフラッグ
12.8 – 11.9 – 12.1 – 13.3 – 12.1 – 11.9 – 13.1 – 12.4 – 12.5 – 12.7 – 12.9 – 12.2 – 11.8 – 11.6 – 12.2
スロー持続戦。後方一気で中団に構えたコントレイルと上がり同タイム。アリストテレスに0.1秒負けている。後方一気ならもう少し上がり時計は計測してほしかったし、この2頭には能力差は見せつけられた印象。
サンアップルトン
6.9 – 11.2 – 11.7 – 12.9 – 12.6 – 13.2 – 12.7 – 12.0 – 11.3 – 11.8 – 12.4 – 11.7 – 12.5
ミドル持続戦。後方から差し届かなかったが、負けた相手は天春の2.3着と宝
ジェネラーレウーノ
ジャコマル
ステイフーリッシュ
12.8 – 10.9 – 11.8 – 12.3 – 12.6 – 12.5 – 12.7 – 12.8 – 12.2 – 11.6 – 11.6 – 11.8
ミドル瞬発戦。苦手な瞬発戦で早仕掛けながら3着キングオブコージと着差0.1秒の5着なら十分能力は示した。評価したい。
ソッサスブレイ
タガノディアマンテ
13.3 – 12.4 – 14.1 – 13.5 – 12.9 – 12.3 – 13.0 – 13.7 – 13.0 – 13.5 – 14.1 – 13.8 – 13.0 – 12.2 – 12.0 – 11.4 – 11.4 – 12.4
ドスロー持続戦。ドスロー逃げとは言えタフな馬場で中山3600mの舞台を11.4-11.4で走れたのは相当スタミナがある証拠。オセアグレイトには交わされたが、L4をこのラップで走れるのであれば中距離路線でもチャンスはあるだろう。
ナイママ
ノーブルマーズ
トップスピードが足りない馬で前走はキレ負け。
2走前の京都大賞典は瞬発力が求められたのと、ノドナリの影響が出ての大敗。
3走前のケフェウスSは加速部の直線進路カットで、再加速能力の低いノーブルマーズにとっては致命的な不利。
4走前の小倉記念はハイペース展開不利の中、3着馬に着差0.1秒の5着と内容は十分。
道悪の京都記念では初角でやや不利になるも後方から直線伸びて、ステイフーリッシュに詰め寄る内容で評価できる。
ここのところの敗戦には全て理由はつくし、ポテンシャルはまだ残していると思うので、抑える価値はあるだろう。
ノドナリの影響がまたレースに出る可能性もあるので、抑えまでだが人気はないはず。
ベストアプローチ
7.3 – 11.3 – 11.1 – 11.8 – 12.2 – 12.1 – 12.8 – 12.9 – 12.6 – 12.6 – 11.3 – 11.2 – 12.4
ミドル瞬発戦。直線の手ごたえは良かったが、直線で挟まれたりでスムーズにいかず伸び切れなかった。度外視可能で能力は出し切れていない。
前走は上記の通りで、巴賞はバイアス不利、函館記念は距離も忙しく持ち味のトップスピードが活かせない舞台での敗戦とこれまでの凡走に理由は付く。
ただストライド走法で機動力不足+トップスピードが高いことを考慮するとベストは前走。
マイネルハニー
モズベッロ
ラストドラフト
7.3 – 11.3 – 11.1 – 11.8 – 12.2 – 12.1 – 12.8 – 12.9 – 12.6 – 12.6 – 11.3 – 11.2 – 12.4
ミドル瞬発戦。溜めてからのギアチェンジとトップスピードは評価して良いが、長く脚を使うことも出来る。オーソリティには前で完璧に運ばれたので着順に関しては考えなくていいだろう。
2走前のケフェウスSは前が総潰れの内容で度外視可能。
3走前の金鯱賞はイン前有利で外回し、コーナー外の不利も大きかった。
昨年のAJCCだが、持続ラップで追走経路も膨らんだ中、ブラストワンピースと上がりで0.2秒差は評価できる。
ただしコーナーでブレーキが掛ったミッキースワローの方が不利は大きく、ミッキスワロー比較だと上下関係は取れていない。
瞬発力や持続力という点において高く評価できる馬で、万能性が高く大崩れしないタイプ。
長く脚を使うことは2年前の中日新聞杯や昨年のAJCCで証明している通りなので、適性は問題ないだろう。
ただし道悪は割引。昨年のAJCCは時計の掛かる稍重で、不利を受けながらの好走ですが、外に膨れた分馬場の良いところを結果的には走れたし、上記の通りミッキスワローの方が不利度は大きかった。
キレ味を武器にしているので、それを最大限に発揮できる条件がやはりベストか。
ランフォザローゼス
溜めが効かないと後半脚を使えないタイプ。
近走は溜めの効かない流れが多く伸び悩んだが、4走前の関越Sを見ていきたい。
レースラップは前傾2.1秒だが、これはプロディガルサンの大逃げによるもの。
後続は5番手のザダル付近で1000m通過61秒弱。
となると後方で構えたランフォザローゼスは脚が溜められた展開だったが伸びず。
溜めないとダメだが、溜めてもポテンシャルは高くないと思う。
今回溜めは効く舞台だが能力面踏まえ軽視。
ヴェルトライゼンデ
12.8 – 11.9 – 12.1 – 13.3 – 12.1 – 11.9 – 13.1 – 12.4 – 12.5 – 12.7 – 12.9 – 12.2 – 11.8 – 11.6 – 12.2
スロー持続戦。本質的に距離も長かったが、レース後にソエが発覚し、レース中もその痛みはあった。と陣営からコメントが出ていた。度外視できる。
4.展開と馬場
5.最終予想
◎ サンアップルトン
〇 ステイフーリッシュ
▲ ヴェルトライゼンデ
☆ タガノディアマンテ
抑 1.3.6.8.9.10.15.17
本命は逆らわずS馬から。
荒れ要素満点なので、抑え広めに少額購入。
中山は直線向かい風。メインレース時は風速4mと強風が想定される(yahoo参照)ので、人気薄でも前目の馬はしっかり抑えておきたい。