スプリンターズステークス2021【全頭診断+適性チャート】

この記事ではスプリンターズSを適性チャートを使用して全頭診断していきます。
よろしくお願いします。

 

1.コース解説・ラップ分析

スプリンターズSが行われる前(8月中)に毎年馬場の張替を行い、4回中山開催は野芝100%で行われる為、例年馬場が高速化しやすいのがこの開催の特徴。

それに加え、2014年に行われた路盤改修工事の影響で水捌け機能も良くなり、時計の出方も速くなった。

その影響で、路盤改修後(2015年以降)のスプリンターズSでは内枠有利が顕著で、1~5枠(5-5-5-44)複勝率25.4%に対し、6~8枠(1-1-1-33)複勝率8.0%となっている。

この内枠有利の理由として、中山1200mはスタートして下り坂に入る関係で前半のペースが各スプリント舞台の中でも特に速くなりやすいコースレイアウトに加えて、高速化した馬場の影響も合わさるので、内をロスなく先行出来る馬が有利となる。

つまり馬場が大幅に悪化しない限り、求められる適性は「基礎スピード」が高い馬で、内枠からポジションを取れる馬となる。

今年は台風の影響で金曜日にまとまった雨が降るので、土曜以降の馬場の回復とトラックバイアスには注目したい。

 

 

2.全頭診断

※除外対象馬に関しては確定次第追記します

※適性チャートに関しては、下記見本を参照下さい

 

 

アウィルアウェイ

小倉や中山スプリントで求められる基礎スピードは不足しており、一度溜めて末の爆発力で追い込んでくるタイプ。

京都スプリントで好走が多いのはそのため。

小倉や中山での実績もあるが、昨年の北九州記念は開催後半+ハイペース+昼頃の雨で時計が掛かり差しの届くバイアスだったし、昨年のスプリンターズSは、例年より時計の掛かる馬場+ハイペースにより差しの届くバイアスで条件が向いた。

今回もバイアスに関して要注目だろう。

自力の高さは昨年3着しているように、バイアスと展開がハマれば一発あるだけの脚はもっている。

CBC賞では3着に敗れるも、コーナー内を回った馬が掲示板を独占した中、アウィルアウェイはコーナー外を回っての3着。

しかも牝馬55.5の斤量だったことを踏まえても、自力の高さが際立ったレース内容。

ただし前走の北九州記念は過去最高馬体重を更に更新した+12キロの502キロの太目残り。

加えて馬場も悪化し前有利決着で出番なしの内容だった。

バタバタしたような感じでキレイな走り方をしないので、追い切りは良く見せないタイプで信用ならないので、当日の馬体重には注目したい。

また、高速馬場や重不良馬場など極端な馬場は得意とせず、ベストは時計の掛かる荒れ芝向きなので、昨年のような馬場が理想。

 

 

エイティーンガール

昨年のキーンランドCは特殊で、馬場状態が極めて悪かった一戦での勝利。

今年の高松宮記念でも、時計の掛かる重馬場で後方大外を回す大きなロスで着差0.4秒まで詰めてきていることからも、パワーや時計を要する馬場がベスト。

今年のキーンランドCの馬場は良好だったが、その前走UHB賞では太目残りで、そこから絞った臨戦はかなり良かった。

また、この馬は左回りだと推進力が外に逃げるので右回り巧者。

その辺りの臨戦過程なども良かった。

雨の影響がどこまで出るかだが、回復せずタフな馬場で行われるのであれば展開次第で一発は考えたい。

 

 

 

クリノガウディー

この馬の最大の特徴は効き手前が右という点。

そのため右回りでの伸びはイマイチだが、左回りの伸びは鋭く、それは4着に降着した高松宮記念や鞍馬S、安土城S、セントウルSを見ての通り。

ちなみに中京で行われたシルクロードSは大敗しているが、ここはオーバーペースで逃げ馬に絡みに行ってしまったことが敗因なので度外視。

そして今回右回り替わりとなるのは適性的に下がる舞台替わり。

いつも左回りで推してきたが、右回りでの評価は下げる。

 

 

シヴァージ

※チャート化不可

機動力が高くなく、後方差し一辺倒の脚質なのを考慮すると、ここでは直線一気の絵しか想像できない。

そもそも直線の短い中山を最後方から差すには、昨年レベルの馬場悪化と展開破壊がないとまず厳しい。

馬場が完全に回復しない差しバイアスで、展開が壊れれば一考。

 

ジャンダルム

阪神カップでは、道中控え気味で積極的にポジションを取りに行かず、結局外を回す形になった分の差で、3.4着のインディチャンプ・サウンドキアラに着差0.1なら十分な内容。

阪急杯ではしっかり結果をだし、1400mにおける自力の証明は十分できている。

春雷Sでスプリントに短縮し、前半33.2秒の中山スプリントでいきなり結果を出したことからも、1400~1200mでは適性幅が広いタイプかと思う。

ただし近走の出遅れ癖は少々悩ましい。

2走前の北九州記念は、スタート決まらず接触もあり後方競馬。

このレースは離れた先行集団にバイアスが大きく出たので、後方差し馬最先着という点において自力の高さは見せたが、次走のセントウルSでも同じく出遅れて差し遅れた。

ピッチ走法で機動力もあるし、叩き良化型で適性やローテはそこまで疑い要素はないが、ここ2戦の出遅れ癖が今回も起こるのであれば少々軸にはリスキー。

 

 

タイセイビジョン

気性的にもトップスピード性能的にも1400>1600mで、京王杯(1400m)は出遅れて折り合いを欠き、後方はノーチャンスの流れで度外視可能。

短縮したCBC賞では、基礎スピードで追走に苦労はしたが、それでも置いて行かれることなく付いて行ってイン突きで進路カットされながらも4着。

ハンデ57を背負った高速馬場の小倉で、これだけ追走できれば十分で、インを突いた分の着順ではあるが、この結果から中京1200mであれば追走や気性面を考慮したら条件は悪くない。ただし展開待ちだが。

前走のセントウルSは、スタートのタイミングが合わずゲートにぶつかってしまい出遅れたことが敗因。

バイアスが前だったので、出遅れからの最後方一気で7着。

ジャンダルムとの上がりタイム差0.1秒なら悪くない内容。

今回中山替わりで基礎スピードは不足するが、展開が差しに向くのであればワンチャンス。

 

 

ダノンスマッシュ

この馬はとにかく追い出しがスムーズか否かでポテンシャルに影響が出る。

これはスプリンターながらストライドが広く、加速部で詰まると再加速に遅れ終わってしまう走法とギアチェンジ面が関係しているだろう。

となると、内枠過ぎてイン前のポジション争いが激化しポジションが取れないと付け入る隙は生まれる。

また、基礎スピードと持続力に特化しているタイプの馬で自力もあるので、スプリント路線であれば舞台問わず広い範囲で適性圏内となるだろう。

間隔の詰める臨戦は得意としておらず、ベストは休み明け。

前走の香港は追い出しは外からスムーズだったものの、間隔を詰めた遠征競馬でパフォーマンスを落とした形だろう。

今回枠や並びにも注目だが、間隔の空いた臨戦で力は出せると思うので、詰まらなければここでも上位候補。

 

 

ビアンフェ

スプリンターにしては大トビで、走りでは1400向きな感はあるが、行きたがる気象面からもスプリントが合うのだろう。

被されたくないタイプなので、枠はひとつ注目。

オーシャンSではカレンモエとコントラチェックに敗れ3着だったが、坂でスピードが落ちており急坂はあまり得意としない可能性が高い。

大トビなことや、札幌で行われた函館SSの勝ちっぷり、これまでの好走歴を見ても平坦巧者は頷けるので、中山に替わる点は少々疑問。

前でモズスーパーフレアやメイケイエールとやり合わなければいいが、そのリスクや中山替わりでは少々買いずらさがある。

 

 

ピクシーナイト

とにかく気性が前向きで、高いスピード性能と底力や粘り強さ的な持続力が武器。

CBC賞は基礎スピードと枠順でポジションを落として控える競馬だったが、流れた分しっかり折り合い直線インを突いて2着と好走。

前走のセントウルSでは、外枠だったがスタート決めて好位の内に潜り込むロスのない形。

レシステンシアと着差なし自体は評価できるが、どちらが強かったかというと、ここはレシステンシア。

中京1200mの舞台で番手のレシステンシアは前半33.2秒で入っていることを踏まえると、展開有利はその後ろの先行集団にあった。

前半と追走の負荷ではレシステンシア>ピクシーナイトなので、2頭の比較だけでは劣る評価をする。

また、間隔を空けながらこれまで使ってきた馬で輸送は得意ではないので、休み明けの好走から間隔詰め輸送競馬の今回ローテは少々疑問で、上積みはあまり期待できない。

ただし、小倉と中京という異なるスプリント舞台で結果を出した3歳馬という点で、普通に自力を評価しないといけないので、買い要素はその辺りか。

 

 

ファストフォース

評価したいのは中京で行われた長篠S。

結果的に着差0.7秒6着だが、このレース掲示板確保馬は全て内をロスなく回り、当馬は先行外回しで負荷が大きい。

更に向こう正面で進路カットされポジションを稍下げている。それで3着馬と着差0.1なら十分評価できる内容。

そしてCBC賞では高速馬場を味方に付け、逃げ切りレコード勝ちと自力は証明したが斤量や条件もハマった。

次走北九州記念では斤量+3キロではあったが、飛ばしたモズスーパーフレアの後続に付け、展開的な恩恵が大きかったとはいえ重賞連続好走だし、高速馬場でレコード勝ちした馬が時計の掛かる馬場を控えて2着したのは評価しないといけない。

基礎スピードで前受けする形のスプリンターなので中山や小倉向きで、斤量や馬場の後押しがあったとはいえ高速馬場の小倉でレコードを出した馬なので、高速馬場であれば注意は必要。

ただしモズスーパーフレアとの格付けは済んでしまった印象で、北九州記念の内容はモズが2.3枚上。

そして今回斤量が更に2キロ重くなるので、高速馬場の前が止まらない条件で、前に張るなら抑えは必要ではあるか。

 

 

ミッキーブリランテ

ピッチ走法で14質系のスピードをワンペースでも走れるタイプ。

ピッチ走法なことや馬群で集中して運びたいタイプなので、理想は好位のインで溜めて抜け出すような競馬。

前走のキーンランドCは外枠から馬群に入れられず、外を回して足りなくなった。

また、適性的にスプリントでは基礎スピードが足りない点で適性はズレるが、ワンペースで追い込める持続性能はあり荒れた馬場も苦にしないタイプ。

高速馬場で例年通り基礎スピード特化になるなら厳しいが、馬場が回復せず差しも決まるバイアスで内枠確保ならチャンスあり。

 

 

メイケイエール

この馬は馬群が苦手で、阪神JFではスタート後馬群から離れ折り合いそこまで酷い状況ではなかったが、初角で馬群に入れてから折り合いを欠いている。

同じく新馬戦やチューリップ賞では内枠から馬群で暴れ競馬になっていない。

それでもチューリップ賞は諦め出していき、L5から基礎スピード押し切りという状況で、前半の消耗とL5(11.4-11.3-11.0-11.5-12.3)での勝利なら力は示している。

桜花賞は出遅れから掛かり通しで、残り1000m地点から強引に端を奪い後半ガス欠と敗因は明確。

適性的には、ストライド走法からくる持続性能が一番の売りで、14質寄りの基礎スピードをひたすら持続できる馬で、それはチューリップ賞や阪神JFでも証明済み。

ストライドの広さや基礎スピード面から、スプリント質の馬ではないだろう。

前走も折り合いを欠き先頭に立つも後半ガス欠で、この馬の持続性能の欠片も見られなかった点から、基礎スピード範囲外のオーバーペースだったことが分かる。

となると札幌→中山で求められる基礎スピードは更に高くなるので、適性的には推しずらい。

 

 

モズスーパーフレア

とにかくスピード特化の快速スプリンター。

スタートからスピードに乗ってそのまま押し切る競馬を得意としている。

そのため、前半からスピードに乗れるコースに適性が高く、スタートして下り坂となる中山や小倉のスプリント舞台が合う。

特に馬場が高速化しやすいスプリンターズSの舞台はベスト条件。

昨年は凡走しているが、テンションの上がったビアンフェに絡まれてしまい(32.8-35.5)。

例年より時計の掛かった馬場を考慮しても超ハイペースと言っていい逃げとなってしまったのが敗因のひとつ。

2着に好走した2年前のスプリンターズSは、昨年よりも高速馬場の状態で(32.8-34.3)。例年より時計の掛かった昨年と前半同タイムで入っていることを踏まえても、昨年はオーバーペースだったことが分かるため度外視できる内容。

それでもラスト100m辺りまで先頭を譲らない点からも、自力や持続性能は高く評価している。

ここでも、この馬のスピードがフルに活かせる小倉スプリントなので適性は問題ない。

前走の北九州記念に関しては、稍重ながら時計の掛かる条件で前半33.2秒は稍オーバーペースで、離れた後続の先行馬に展開が向いた形だったが、斤量56.5キロを背負ったオーバーペース+時計の掛かる馬場で3着に残したのは一番強い内容だった。

あとは馬場がこの馬に向くかどうか。

ベストは高速馬場なので、今週の馬場回復とバイアス変化は重要。

 

 

ラヴィングアンサー

※チャート化不可

叩き良化型で、休み明けだった前走は度外視していいが、外差し一辺倒で展開がハマれば一発を秘めている馬で馬柱通りピンパー。

G1だと自力で劣る印象だが、前走叩いた上積みが見られるなら一考。

個人的には自力面で静観。

 

レシステンシア

ヴィクトリアマイルは6着に敗れたが、マイル戦だったうえに馬場が特殊で中距離適性が求められた。

というのも馬場が特殊で、例年なら前半の基礎スピードがアドバンテージになり14質系の適性が求められるこの時期の東京マイルだが、今年はそのアドバンテージがなく、前半置いて行かれても直線長く脚を使える馬であれば足りてしまう点において中距離適性が求められていた。

ランブリングアレーやダノンキングリーがこの時期の東京マイルG1で活躍したのもそのためで、ここは度外視可能。

この馬は速いスピードを持続させる能力に長けており14質がベスト。

というのは、前走や阪神JF、NHKマイル、阪急杯、高松宮記念の好走を見ての通り。

となると中山1200mは基礎スピード的に適性からズレると、前走の結果を見るまで思っていたが、前走の内容にはかなり驚いた。

セントウルSは逃げたシャンデリアムーンが前半32.9秒で飛ばして逃げ、番手のレシステンシアで33.2秒程だったが、そもそも高速馬場とはいえ、前半スプリントでは比較的緩みやすい中京で33.2秒はオーバーペースで、基本重賞レベルの馬相手にこのペースで入ったら直線差しの餌食になる舞台。

しかし、中京の前半33.2秒を前で受けて押し切ってしまった内容はかなり破格。

持続力に関しては当初から評価していた通りだが、このスピードに対応できた基礎スピードは改めて評価しないといけない。

そして2着のピクシーナイトと着差なしだったが、ピクシーナイトは展開的に一番良い位置を確保し、福永が外枠から内に潜り込ませロスなく運んだ好騎乗があったもの。

負荷の度合いで言ったら、レシステンシア>>ピクシーナイトであるので、自力評価はレシステンシアだし、基礎スピード評価を見直すとなると中山1200mも対応可能。

前走休み明け叩き台だったことを踏まえ、ここが100%なので臨戦も言うことなし。

また馬場にも左右されないので、ベストは時計の掛かる馬場だが、高速馬場でも問題なく対応できてしまう馬。

5枠より内を取れればダノンとの一騎打ちなのでは?と思っている。

 

ロードアクア

※チャート化不可

基礎スピードが活かせるバイアスであれば、持続力を活かして粘り込めるが、前走足りなかったように自力が特別高いわけではないのでハマり待ち。

3走前はイン前決着を外枠からポジションを取って早め先頭から押し切った内容でバイアス有利。

2走前はイン前有利ではあったが、外枠から終始外4頭分を回され続け後半の失速に繋がった形。

基礎スピード的にスプリント適性は高いが、自力面で足りない分、展開+トラックバイアスのハマり待ちとなる。

 

 

3.想定テン1F順位

11.7 モズスーパーフレア
11.8 ビアンフェ
11.8 ファストフォース
12.0 レシステンシア
12.1 ダノンスマッシュ
12.1 ロードアクア
12.2 ジャンダルム
12.2 クリノガウディー
12.2 ピクシーナイト
12.5 ミッキーブリランテ
12.5 メイケイエール
12.6 タイセイビジョン
13.0 ラヴィングアンサー
13.0 エイティーンガール
13.0 アウィルアウェイ
13.2 シヴァージ

4.最終予想

 

>適性チャートとは?

適性チャートとは?


適性チャートとは、馬やレースの適性を可視化したものです。
このチャートは約40個以上ものファクターを駆使し、馬ノスケ独自の理論で構築されております。
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